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武夷岩茶研究所 工場訪問(審評室と毛茶加工)

2013年08月27日 category : BLOG, お茶の旅 

武夷岩茶研究所 工場

焙煎室の次は毛茶加工の部屋を見学しました。毛茶というのは日本語で言う荒茶のことで、武夷岩茶の場合は乾燥工程まで終了した、最終焙煎前の状態のお茶を指します。

毛茶はそのまま焙煎すれば良いという訳ではありません。最終焙煎を行う前にも様々な工程があります。

人の手と目で毛茶に付いている茎を取り除いています。同時に異物やゴミなどもこの工程で取り除かれます。茶葉の状態が分かりやすいように黒い板を下して1つ1つ確認して作業をしていきます。気が遠くなるような作業です。

武夷岩茶研究所 工場

この工場では9人でこの作業を行っています。訪問したこの時期はどの工場も最終焙煎工程に入っているため、みなさん時間を見つけてはこの作業を行っているようで、街中でこの光景が見られます。工場の軒先や道端でも行われています。(当店がお世話になっている工場では衛生管理の都合上、写真の専用作業室でしかこの作業は行いません。)

この工程で出た茎もまた美味しく楽しめます。「武夷岩茶」として販売されることはありませんが、茎茶として販売されるそうです。日本へも輸出されているそうで、もしかしたら茎茶の中には牛蘭坑肉桂の茎といったものも混じっているのかもしれません。
余談ですが、鉄観音の茎も同じように茎茶として販売されますが、人気があるのはお茶枕にすることです。流石に岩茶の茎は長くて大きいので枕に加工するのは難しいようです。

岩茶工場 篩分機

この機械は篩分機です。毛茶を茶葉の大きさで篩い分けします。

向かって右側から茶葉を入れて動かします。茶葉は大きさによって篩い分けられて、赤いレバーの下から出てきます。(実際に動かす時にはレバーの下に袋をセットします。)右から左にかけてだんだん大きな茶葉に篩い分けられていきます。
こうして茶葉の大きさを揃えてから再度人の目と手による最終確認と篩い分けが行われます。この最終確認工程は殆どの工場では行われませんが、この工場では必ず行っています。

武夷岩茶工場

こうして丁寧に加工された毛茶は最終焙煎工程に入ります。毛茶の状態になってからも、とても手間のかかる加工と確認を行っています。

まずは焙煎の方向性を決めるために審評室で毛茶の審評を行います。このお茶をどの程度焙煎するべきか、それともまだ寝かせて最終焙煎をいつにするかなどを決めます。

焙煎を終えた岩茶もまた同じく審評を行います。審評は品質責任者が中心になって行いますが、焙煎を行う工場長も必ず一緒に行います。
滞在中は基本的にこの審評室と焙煎室にいましたが、こんなにたくさんの岩茶を飲んだのは初めてという位、たくさんの茶葉を確認させていただきました。普段から審評を行っている私たちも圧倒される数の岩茶でした。


中国浙江省を代表する紅茶として知られる九曲紅梅が入荷しました。

伝統 九曲紅梅
伝統 九曲紅梅

この紅茶は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ湖埠へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、その名にある九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものと言われます。

この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鳩坑小葉種ですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶は大湖山で栽培された伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。
とても技術の高い現地では非常に有名な茶師が、全て手作業で機械を使わずに作ったとても上質な九曲紅梅です。

もう1つの九曲紅梅は珍しい奇蘭種を使って作られたものです。

九曲紅梅 奇蘭
九曲紅梅 奇蘭

中国茶に詳しい方は奇蘭と聞いて不思議に思われると思います。奇蘭は福建省などにある青茶(烏龍茶)の茶樹品種です。この九曲紅梅に使われているのは台湾の奇蘭種です。
かつて、この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えたまま放置されている奇蘭の茶畑があり、その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅です。

こちらも全て手作業で機械を使わずに作られています。

四川高山紅茶
四川高山紅茶

品切れが続き、ご迷惑をおかけしていた四川高山紅茶が入荷しました。
当店でも一番人気の四川高山紅茶です。

今年4月の四川省雅安大地震では製茶所も被害を受け、紅茶の生産も危ぶまれていましたが、何とか自分たちで製茶所を直しながら製茶を行ったそうです。(本格的な修復は製茶が一段落したオフシーズンに行うとのことです)

現在も当店では四川のお茶の売上げの一部を地震の義捐金として寄付させていただいております。
そのお礼として今回、茶業さんからの仕入れ価格を下げていただき、以前よりもお求め安いお値段でご提供できることになりました。