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鳳凰単欉

凤凰单丛 (鳳凰単欉)は中国、広東省潮州市潮安県鳳凰鎮で作られる青茶(烏龍茶)です。
この地域においてのお茶の歴史は古く、明代までさかのぼります。樹齢数百年を超える茶樹も多く現存し、なかには800年を超える茶樹も複数存在します。
この地域のお茶は青茶の元祖と考えられています。

鳳凰単欉の魅力はその個性にあります。

凤凰单丛 (鳳凰単欉)

鳳凰単欉というお茶は多くの種類を持ちます。香りの系統で分けると蜜蘭香、芝蘭香、黄枝(梔)香、玉蘭香、肉桂香、杏仁香、桂花香、姜花香、夜来香、茉莉香型などに分類されます。それらの香型に品種がそれぞれ存在し100種類近くの品種があると言われています。

本来の茶樹は鳳凰水仙種ですが、自然交配しやすい種であるようです。
それぞれが違った香りを持ち、グラマラスな香りから清楚で可憐な香りまで、天然の茶樹の香りだけにも関わらず様々です。その種類の多さと鮮やかさは、まるでお茶の宝石のような美しさを持っています。

産地である鳳凰連山の厳しい岩山のような環境も茶樹に個性を加えています。
標高が高く、ほとんどの峰が1000mを超える高さです。加えて切り立った岩山のような厳しい地形は福建省の武夷山と同じように大地のミネラルを豊富に含み、茶樹へ供給し続けています。そんな厳しい地形で育つ茶樹は三無主義と言われる、農薬、肥料、剪定を行わない栽培方法が今も守られています。

凤凰单丛 (鳳凰単欉)

茶名の单丛 (単欉)という言葉は一株といった意味を持ちます。
その意味の通り、鳳凰単欉はその茶樹の個性を大切にするために、1本の茶樹からそれぞれ1回の茶摘みごとに製茶されます。他の茶樹から摘み取られた茶葉は一切混ぜない、スコッチウイスキーのシングルカスクのような作り方です。
私たち日本人が思い描く茶樹は潅木型(樹高が低い)のため、1本の茶樹ごとに製茶するイメージがつきにくいと思います。
鳳凰単欉の茶樹はほとんどが喬木〜半喬木型になります。樹高は平均して5m前後にもなり、樹齢数百年の大きな茶樹も珍しくありません。

日本の茶樹と比べると随分大きな茶樹ですが、やはり単一の茶樹から作られるお茶の量には限りがあります。
素晴らしい鳳凰単欉の多くは量が少なく、中には数キロしかとれないお茶もあります。

鳳凰連山の中でも標高が高く厳しい地形、環境であることが知られている烏崠山産のうち、鳳凰単欉研究家で高名な黄柏梓氏が監修、選別した鳳凰単欉を縁あって譲っていただくことができました。
その中から私たちが更に選んだのは、茶樹の個性あふれる、日本はもちろん現地でもあまり見かけない種類の品種です。

宝石のような茶樹の個性をお愉しみください。