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武夷岩茶

武夷岩茶は中国福建省北部、江西省との境界にある武夷山で作られる青茶(烏龍茶)の総称で、中国を代表する銘茶です。
世界遺産にも登録された武夷山もは36の峰、72の洞、99の岩があると言われ、長い時間をかけて形成された赤く切り立った崖や柱のような峰が多く、その間をゆったりと青い水をたたえた川が流れています。水墨画そのものの景色は碧水丹山(碧い水と赤い山)とも例えられます。
その、殆ど岩山と言って良い武夷山の岩肌に張り付くように茶樹が自生しています。それらの茶樹から作られたお茶が武夷岩茶と呼ばれました。歴代皇帝への献上茶であり、現在も国賓用のお茶としても有名です。

武夷山

武夷岩茶には何十種類もの品種が存在します。(100種類を超えているかもしれません)その中でも最も有名な品種は大紅袍です。原木は今も武夷山の天心岩の岩肌に数本生えています。樹齢400年以上のこの原木は数々の伝説や噂を持っています。古くは皇帝の病を治したとか、近年ではこれらの原木から作られた岩茶が数グラムで数百万円の値がついたなど・・・大紅袍に限らず歴史の古い品種には多くの伝説が残っていることも多くあります。

武夷岩茶

岩茶は一般的な茶畑で育つ茶樹と違い、岩が風化してできたわずかな土壌で育つ茶樹はミネラルが豊富で香木のような香りと深い旨みを持っています。また、武夷山は峰ごとに、岩ごとに目まぐるしく気候が変わることでも有名です。それぞれのエリアごとに変化に富んだ環境は複雑でバリエーション豊かな武夷岩茶を生み出しています。
当然ながら環境の違いがお茶の香りと味に影響します。武夷山風景区内の標高の高い地域にある岩山の自然環境で育てられて収穫された茶葉は正岩茶と呼ばれ、標高の低い地域のものは半岩茶。武夷山の麓、平地で栽培されたものは州茶とされ、全く異なる地域で作られたものは外山茶と呼ばれます。

当然のことながら標高の高い厳しい岩山の隙間で育つ正岩茶は収穫量が少なく、平地のように畑を切り開く訳にもいかないため増産もできません。希少茶です。今でこそ普通に見かけることの多い岩茶ですが、実はその殆どは正岩茶ではありません。

武夷岩茶は5月ごろに茶摘を行い、夏を通して炭火で焙煎を繰り返し熟成を重ねます。早ければその年の秋には楽しむことができますが、パワーのある岩茶は冬近くになることもあれば数年熟成が必要なことも多くあります。また、長期熟成を楽しめるお茶でもあり、丁寧に作られた岩茶は何年も、場合によっては10年以上も楽しむことができます。ただし、最近の流行に伴って多く流通するようになった発酵、焙煎の弱いタイプの岩茶は長く保存することはできません。

鈴茶堂ではミネラル感溢れる正岩茶をさらに厳選しました。どれも長期保存、熟成が楽しめる品質です。ゆっくり、じっくり愉しんでいただければ嬉しいです。

品格のある香りと滋味あふれる芳醇な味わいはお酒とも大変相性が良いです。常温に冷ましてコニャックや時間を十分に経た濃厚なソーテルヌなどのトワイスアップの水のかわりやチェイサーとしても楽しめます。

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