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白茶

白茶は萌葉や若葉を丁寧に摘み取り、自然に酸化発酵をさせ、乾燥させるだけのシンプルな製法で作られるお茶です。歴史的にも非常に古いお茶で北宋の皇帝、徽宗が愛飲していたことでも知られています。
お茶の中でも茶王、美女と例えられる高貴で貴重なお茶です。
中国・福建省の一部、政和県、福鼎県で作られています。次第に雲南省でも作られるようになり、最近ではインドネシアでも製造が始まっています。

白茶

ほとんどは中国・広東省や香港、東南アジアで愛飲されますが、ヨーロッパにおいてはWhite Teaと呼ばれ、最高級のお茶として珍重されています。
摘み取った茶葉を人の手がなるべく触れないようにしながら(人間の体温で酸化発酵が強制的に進むことを避けるため)涼しい室内(遮光あるいは暗い状態)で自然に乾燥させて作られます。雲南省で作られる白茶は夜に野外で自然乾燥を行います。(月の光で製茶することから月光白とも呼ばれます。)

白茶

去熱作用(体内の余分な熱を取り去る作用)を持つと言われていることから中国・広東省や香港、東南アジアなどの熱帯地域で愛飲されています。
近年ではその作用から夏場の常備茶としてこれらの地域以外でも親しまれるようになってきました。
また、強い抗酸化作用を持ち美肌効果、消炎効果などが非常に高いとも言われることから女性を中心に人気があります。古くは伝染病や皮膚疾患の薬としても利用されていたこともあり、東南アジアの女性の中にはは吹き出物などができると白茶以外は飲まなくなる人もいるほどです。

黒茶と同様に新茶よりも年月を経たお茶の価値が高いとされます。適切な環境で何年も保存された白茶は味や香りが柔らかく、茶葉の持つ甘さがより引き出されるように変化していきます。そのため、数年前から保存しやすい餅茶の形状の製品も増えてきました。
餅茶の形状で散茶(バラバラの状態の茶)を固めるには、その形に圧縮し、蒸気で蒸す工程が入ります。そのため固形茶の白茶は散茶のものよりも味がまろやかになる傾向があります。

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