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紫砂茶器

鈴茶堂店主は20年以上にわたる紫砂壷マニアです。
その店主自ら厳選した紫砂茶器の本物を若手作家を中心に厳選しました。
日本には殆ど輸入されることのない上質な土質、高い技術を表現した茶器ばかり揃えています。

現在、中国では紫砂壷の人気があがり、かつてない価格の上昇が見られますが、その価格の決定には作家の技術ランクが大きく影響しています。

中国工芸美術大師(中国工艺美术大师)、国家級工芸美術師(国家级工艺美术师)、工芸美術師(工艺美术师)...

紫砂壷

国、地方のそれぞれで細かく技術レベルが決められています。それに応じて紫砂壷作家としての資格が決められ、この上位資格を持っている作家の作品は価値が高く、下位資格を持っている作家の作品は価値が低いというようになっていることが殆どです。
中にはこの資格に最初から参加しない作家も存在しますし、そういった作家の中でも評価の高い作品もありますが少数派です。

私たちは作家の資格だけで作品を選ぶことはしません。

上級の有資格作家の作品でも造形に狂いのある作品は沢山あります。
全体を見てフォルムが歪んでいたり甘い、均整がとれていない、バランスが悪い作品はどんなに高名な作家の作品でも良いとは思いません。

また、紫砂壷は陶土の質が非常に重要です。
上質な陶土は固く締まっています。そういった陶土で作られた紫砂壷は自然の艶があります。上質な陶土で作られた紫砂壷は軽く叩くと金属音がします。民国期や20年ほど前に作られた茶壷は陶器とは思えないほどの金属音で、同様の硬さを持つ紫砂壷は今では上級作家のものでも殆どありません。

紫砂壷

逆に柔らかい陶土や低すぎる温度で焼かれた鈍い音のする紫砂壷は、不必要にお茶の味や香りを吸収してしまったり、酷いものは水が染み出してきたりもします。また、紫砂陶土以外の陶土を多く混ぜている場合や、場合によっては偽物もあります。

最近では紫砂壷の養壷は当然のように言われていますが、紫砂壷がここまで流行る前、当時の台湾や大陸の愛好家の間では上質な陶土を使った紫砂壷の養壷は必要ないと言われていました。

上質な陶土の紫砂壷は最初から自然の艶を持っているためにその必要がなく、使っているうちに自然と更に光りだしてくるためわざわざする必要はないという考えです。逆に養壷が必要な紫砂壷は土が軟らかく艶がないために養壷をすることで上質な陶土を使った紫砂壷に近づけようとします。
真贋は定かではありませんが、確かに上質な陶土を使った作品は自然と艶があります。使用しているだけで更に艶が増す茶壷が多いのは実感しています。

ただし、紫砂壷の造形によっては硬い陶土では不可能な場合もあります。作家の技量にもよりますが、固い陶土は細かい細工がしにくいです。表面の風合いを出すためにあえて柔らかい陶土を使用する場合もあります。
全体の造形と土質のバランスが大事です。

鈴茶堂では造形の洗練度、均整度、それに合った上質な陶土を見極めて作品を選んでいます。また茶壷という「お茶を淹れる道具」ですので、実用に耐えるものを選んでいます。

現地工房、北京姉妹店からのお取り寄せは以下をご覧ください。
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