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楊嬌 徳鐘壷

A07.29

名称 徳钟壶(徳鐘壷)
作家名 杨娇(楊嬌)
産地 中国・江蘇省宜興市
種類 紫砂茶壷
素材 原矿大红袍
サイズ 180ml
この茶器に適したお茶 黒茶・紅茶・青茶など

原矿大红袍を使用した楊嬌による徳钟壶(徳鐘壷)です。ベーシックな形ですが、素晴らしい完成度をもった茶壺です。出水はもちろん、蓋と壷身の合わせが大変に素晴らしい作品です。

大紅袍というと岩茶を連想してしまいますが、実は紫砂の泥料にもその名前が使われています。明・清代から伝わる伝統的な泥料の1つですが、非常に産出量が少ないこと、扱うにはかなりの技術が必要とされるということなどがあり、今では殆ど見られなくなりました。
大紅袍を使用した茶壺はもちろん偽物もあります。紫砂の泥料の中ではトップクラスの硬度を持ち、焼成時の収縮度も一般的な泥料よりも大きいため、技術の高くない作家には扱えないものですが、着色した全く違う泥料を大紅袍と偽ったり、混ぜものをして柔らかく扱いやすくした大紅袍を使用した作品も残念ながら流通しています。
本来の大紅袍は一般的な紫砂泥料の吸水率が3~5%と言われているのに対して大紅袍は1%前後です。非常に硬度が高く、艷やか、お茶の味わいが非常に清らかに出る、朱泥系の泥料の中では最高品質とされています。

均整のとれた美しい造形と見事に硬く締まった艶やかな陶肌が素晴らしい茶壺です。やはり大紅袍泥料の艶やかさ、高い金属音のする硬度、深みのある朱の色合い、指が吸い付くような陶肌の質感は大紅袍ならでは。バランスの良い洗練された造形の完成度の高さ、出水の美しさは大変素晴らしいものがあります。もちろん一切の着色を行っていません。

楊嬌は非常に技術力の高い女性紫砂作家です。
若くして紫砂大師となった范泽锋の一番弟子として、その高い技術力、センスの良さで非常に注目されている作家です。既に作品の入手が難しくなりつつあります。師との長い付き合いということもあり、入手が可能となりました。
また範澤鋒を中心とする技術力の高いことで知られる工房、龍徳堂で保有する大紅袍の使用許可を受けているということでも、将来が楽しみな作家です。

紫砂作家の国家級工芸美術師などといった肩書きだけで高値がついてしまう作家、作品と違い、硬く、上質な土を操ることの出来る技術力、狂いのない均整の採れた造形を作り出せる作家、体現した作品は、実はなかなか存在しません。
写真をご確認いただければ分かるように、非常に洗練された歪みのない造形です。

また、現在は紫砂泥の採掘井が政府によって閉鎖されています。そのため、紫砂茶壷の原料である紫砂泥の価格が高騰し、本来は茶器に使用されるべきではないような土も使用して作られることが多々あります。安価な紫砂茶壷はそのような原料を使用している可能性が高いだけでなく、土質が柔らかいため、相当な時間をかけてもなかなか美味しくお茶を入れることができるまでには育ちません。
所属する工房、龍徳堂では既に最上級の泥料を確保しているため、彼女の作品も非常に上質な紫砂泥を使用して作品を作っています。また、その技術力の高さから硬い土質のままで作り上げることができるため、とても硬度の高い茶壷になっています。彼女の茶壷は数回の使用で茶壷に香りや味わいが取られてしまうことなく、美味しくお茶を淹れることができます。

証明書、専用箱付きです。

販売価格(税別)
¥58,000

( 税込¥63,800 )

在庫状態 : 売り切れ
売り切れ
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