普洱熟茶に定評のある勐海茶厂(モウ海茶廠)、大益の2008年普洱熟茶です。 近年、緑茶を基準とした等級制度が普洱茶の世界にも持ち込まれ、鮮葉の大きさによって等級分けされるようになりました。上級になればなるほど新芽の割合が多くなるように定められています。緑茶の場合はその製法上の理由から新芽が多い方がより上質とされ、味わいも良いことが多く見られますが、普洱茶の場合は一概にそうとは言えません。後発酵(麹菌発酵)を行うためにはある程度成長した鮮葉が適しています。また、新芽のみを使用して作られる宮廷級普洱熟茶に特有の癖が見られるように、新芽のみの普洱茶は味わいが単調になりがちで深い味わい出にくい特徴を持っています。味わい、滋味深い普洱茶を作るためには適度に成長した鮮葉が必要とされます。 2008年に製茶された大益七級普洱茶を北京の茶倉で保管していたため、カビ臭さ、泥臭さなどといった嫌な香りは全くなく、素直な陳香、荷香(蓮葉香)を持ちます。癖もなく、爽やかな甘味と複雑な滋味のバランスが良い飲み飽きることのない美味しい普洱茶です。 関連ブログ: |