鳳凰単叢は温暖な地域で作られることもあり、ほぼ1年を通して製茶が行われます。その時期にあわせて、春茶、暑茶(夏茶)、秋茶、雪片(冬茶)と呼ばれます。 雪片は春茶とはまた違う表情を見せます。春茶よりもずっと優しく、清らかで、じっくりと味わい、香りが楽しめる雪片ならではの美味しさがあります。とろっとした粘性のある茶水は茶樹のちからを感じさせるものの、春茶にはない優しさ、品格の高さを感じます。煎を重ねるごとに表情が変わっていくのも本当の高山雪片の特徴です。3煎目を超えるあたりから茶質が変わっていきます。とろりとした茶水は春茶にはない、深い清らかな旨味を感じることができます。無農薬であることはもちろん、無肥料、無剪定という鳳凰単叢の伝統を忠実に守って育てられた茶樹から作られたお茶は茶葉のちからが違います。雪片ならではの優しさ、清らかさ、美しい花香の中にまるで滋味あふれるスープのような旨味が感じられ、格の違いを感じることができます。鳳凰単叢の中でも宋種は特別な品種とされますが、その理由が実感できるような、素晴らしいちからを持っています。 湯温は100℃がお勧めです。蓋碗やガラス、陶磁器のポットなどでお楽しみください。茶壷を使う際には鳳凰単叢用に良く鍛えてあるものをお勧めします。高温で淹れる鳳凰単叢は香りの広がり方が違います。
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