雲南省の臨滄市勐库は有名な普洱茶の産地の1つです。多くの名産地を抱える理由がわかるほど原生林が多く、野生茶樹が多い地域でもあります。この地域は同じ普洱茶の産地の中でも降雨が少なく、易武などに比べるとより香りが強く、力強い普洱茶が多いのが特徴です。 昨年春に製茶したこの普洱生茶は勐库の原生林に自生する野生茶樹から作られています。原生林の中に分け入り、詳細な樹齢は分かりませんが、数百年は経っているであろう茶樹から1枚1枚丁寧に茶摘みを行って製茶しています。茶園の茶樹と違い、原生林の中にある野生茶樹の場合、茶摘みのための足場を組むこともできず、1本1本、樹に登って茶摘みを行います。 これはこのお茶が作られた時に撮影した勐库の原生林の写真です。(2022年4月) 今年はこの地域に雨が少なく、このような状態になっています。この地域では春の茶摘みの時期に雨が殆ど降らず新芽が少なく、大幅な減産となっています。 昨年の春、中国国内の友人茶商と当店現地スタッフが現地に赴き、共同で作った普洱生茶です。 見事な花香、蜜のような甘み、野生の古茶樹ならではの力強さもありながら、優しさもある見事な普洱生茶に仕上がっています。ミネラル感、滋味の深さも申し分なく、1年でこの状態であれば、更に年月を過ぎた頃もまた楽しみなお茶と確信させてくれます。 普洱茶は時間の経過と共に表情を変えます。特に3年を経過した上質な普洱茶は深みを増し、お茶とは思えないほどに美味しく変化していきます。香りもより増してくるのも、上質な普洱茶の特徴です。フレッシュな味わいと共に、時間の経過による変化もお楽しみいただければと思います。 普洱生茶用に良く鍛えられた蓄熱性の高い紫砂茶壷が最適です。普洱熟茶に使用している紫砂茶壺の使用はお勧めいたしません。香りや味わいが濁ってしまいます。また、蓋碗やティーポットなどでも美味しく淹れることができます。なるべく蓄熱性のある茶器を使用してください。 2022年春茶 200g餅茶(発酵状態によって前後します) ご予約商品となります。発送は5月中旬を予定しております。 ※ 滅多にはありませんが、茶葉の中に籾殻などの異物が混入している場合もございます。これは現地において完全手作業で作られたために起因するもので、品質に影響するものではございません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。 |