名称 |
休宁松萝(休寧松蘿) |
産地 |
中国・安徽省歙県松羅山 |
種類 |
緑茶 |
等級 |
特級 |
茶水の色 |
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このお茶に適した茶器 |
ガラス茶器(耐熱グラス・ポット)・蓋碗 |
標準的な湯温 |
80~98℃ |
あまり日本では馴染みのない緑茶ですが、休寧松蘿は炒青緑茶の元祖と言われています。その歴史は古く明代初期までさかのぼります。それまで蒸青緑茶が主流でしたが、この休寧松蘿から炒青緑茶の製法がうみだされ、やがて中国緑茶における製法の主流を占めるようになったとされています。
多くの歴史的文書に多く見られるのも、このお茶の歴史の長さを物語っています。茶疏をはじめ茶録、歙県志など多くの文書にその茶名が残っています。明代には大変な人気となり、偽物の休寧松蘿が出回ったという記述もあります。
お茶の香りを楽しむためにガラス茶器(耐熱グラス・ポット)や蓋碗をお勧めします。現地では耐熱ガラスのグラスを使って翠の美しい茶葉を眺めながら楽しみます。
一般的に緑茶は低い湯温で楽しむとされていますが、この作り手の緑茶は非常に品質が高く、高温で淹れても雑味がありません。低温から高温までお好みの湯温で楽しむことができます。
休寧松蘿の特徴は「三重」という言葉で表されます。色重、香重、味重という意味です。
香りは橄榄、オリーブの香りとされます。実際の香りはオリーブというよりも落ち着いた豆香と花香があわさったような感じです。味わいは三重と聞くといかにも重く濃いものを想像しますが、厚みのある味わいで決して「重い」感じではありません。落ち着きのある奥行きの深い甘味とミネラル感、旨味が感じられ、派手さはありませんが、地に足がついたような安定感のある味わいです。とろりとしたオイリーさもあり、それが三重という言葉やオリーブを連想させるのかもしれません。
静かに優しく沁み入るような、美味しい休寧松蘿です。
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