名称 |
2005年 野生喬木古樹 漓江乳雪 |
産地 |
中国・広西チワン族自治区兴安县猫儿山 |
種類 |
黒茶(六堡生茶) |
等級 |
– |
茶水の色 |
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このお茶に適した茶器 |
蓋碗・ティーポット・マルチティーサーバー |
標準的な湯温 |
100℃ |
中国・広西チワン族自治区桂林の北部にある猫儿山(猫児山)で作られた2005年の漓江乳雪です。
六堡生茶の製法をベースとして作られた新しい黒茶です。このお茶を作り出した李老師が店主の師伯というこ゚縁で、2005年の春茶をご紹介できることになりました。おそらく日本でのご紹介は初めてではないかと思われるほど、珍しい黒茶です。もちろん珍しさだけでなく、美味しいお茶です。
産地である猫儿山(猫児山)は国家級自然保護区に指定されていることでもわかるように、大変自然豊かな場所です。標高が高く昼夜の気温差が激しく、雨量も十分あり、霧が多く日照時間が短いという茶樹にとって非常に適した環境です。この地では宋代からお茶づくりが行われてきたそうです。
野生茶樹が多いことも特徴的です。このあたりの野生茶樹は喬木古樹が多く、この漓江乳雪も樹齢100年前後と思われる野生喬木古樹から作られています。猫儿山(猫児山)の主峰は標高2000mを超えますが、茶樹が育つ場所は概ね1500m付近になります。
清明節(4月5日)から穀雨(4月20日)の間に1芯2〜3葉で摘み取り、軽萎凋(晒青)、殺青、揉捻と六堡生茶と同じ製法を辿りますが、発酵工程から六堡生茶のそれとは違う方法を行います。
漓江乳雪は日潤夜露発酵技術を用いて発酵が行われます。日中は太陽の熱を利用して茶葉を保温します。夜間は夜露が茶葉に吸収されることで茶葉への水分補給を行います。この自然の恵みのみを利用した発酵方法は概ね30日ほど続けられます。
茶葉の乾燥には松を使用します。松の薪を使用して乾燥を行うことで、独特の烟香などが生まれます。有名な紅茶の正山小種と同じような考え方です。そうして発酵が終わった茶葉は茶倉に運ばれ、更に1年ほど自然熟成を行います。
老師が所有するビンテージの中で一番のおすすめが、この2005年の漓江乳雪ということで譲っていただきました。
優しく爽やかな黒茶です。
適度で柔らかい松烟味、槟榔香が感じられます。強すぎず、弱すぎず、心地よい香りをお楽しみいただけます。紅茶の正山小種のそれよりも、ずっと優しい香り方です。20年近く経過しているのにもかかわらず、その年月を感じさせない厚み、複雑で奥行きのある味わいは野生古茶樹の持つちからのおかげです。この地域の野生古茶樹は雲南などで多く見られる古茶樹よりもずっと力強く元気に育っています。甘く爽やかな味わいと、それらの滋味が合わさり、あとをひくような美味しい黒茶です。他の黒茶には見られない、このお茶だけが持つ美味しさをお楽しみいただければ幸いです。
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