名称 |
祁门(祁門) |
産地 |
中国・安徽省祁門県历口镇(歴口鎮) |
種類 |
紅茶 |
等級 |
特級 |
茶水の色 |
 |
このお茶に適した茶器 |
ティーポット・茶壷・蓋碗 |
標準的な湯温 |
80~100℃ |
インドのダージリン、スリランカのウバと並んで世界三大紅茶と名高い紅茶です。ヨーロッパで非常に評価が高く、今も各国王室で愛されているほか、イギリスなどでも人気のある紅茶です。
祁門は祁門香と呼ばれる蘭の花の香りとリンゴなどの果物に例えられる特有の香りを目指して作られます。この祁門香をスモーキー(焙煎香)と例えられることがありますが、それは本当の祁門香ではありません。
本来の祁門はスモーキーではあってはならないのですが、焙煎香のない祁門を作るのは難しく、流通する多くの祁門はスモーキーなものが多く見られます。本当に上質な祁門には焙煎香はありません。実際、本当の祁門香を持つ祁門を作ることができる製茶場が非常に少ないのも事実です。祁門発祥の地と言われる历口镇(歴口鎮)で昔ながらの焙煎香のない香り高い祁門にこだわる作り手の素晴らしい品質の祁門をご紹介させていただきます。

2025年の3月下旬に祁門本来の品種である祁門槠叶种(祁門櫧葉種)のみを使って丁寧に製茶された祁門です。祁門の中でも最高級のものに名づけられる祁眉は祁門の中でも仙寓山の海抜1000m付近にある茶畑から作られます。その中でもこの祁眉は樹齢80年近くと思われる、何世代も大切に育て続けてきた古樹から作られています。大変に香りが良く、清廉で、深みのある甘い味わいと古樹の持つ複雑なミネラル感とのバランスの良さが素晴らしい祁門です。
一口に祁門紅茶といっても製法がそれぞれ違います。大きな工場で機械を使用して作られているもの、小さな製茶場で人の手で作られているもの。本来の祁門の揉捻は紅茶の中でもかなり強い方ですが、その揉捻の効率を上げるために茶葉を切って行うもの、揉捻の結果として捩じ切るもの・・・
祁眉は昔からのまま、伝統的な製法によるものです。この祁眉は小さな製茶場で人の手によって作られています。もちろん茶葉は切らず、昔からの方法で今も作られているお茶です。
ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてください。
透明度の高い赤褐色の紅茶です。リンゴの香りと後から花の香りを感じる、深みのある華やかな香りがあります。味は濃厚な甘さとごくわずかな酸味、複雑な滋味がしっかりと感じられます。
とても上質な祁門ですので高温でもより香り高く、おいしく淹れられます。
ブラックティー(ストレート)は当然、ミルクティーにしていただいても美味しくいただけます。
濃い目に淹れてバニラアイスと合わせたアフォガードは、鈴茶堂のお茶を使ったレストランでの人気デザートの1つです。焙煎香のない、華やかな祁門だからこそ合わせるものを選ばずにお楽しみいただけます。またバーではダークラムなどと合わせたカクテルなども人気です。渋みや収斂味がない上質な祁門であるため、お酒との相性が非常に良いのも特徴です。
伝統的な製法で作られた祁門は1年が経過して本来の祁門香、美味しさが楽しめると言われる紅茶でもあります。また、味わいも深く美味しく変化していきます。お手元に長く置いていただき、その変化を楽しむのもおすすめです。
果花香が素晴らしく、現在でも十分に美味しい祁門ですが、その先の変化もとても楽しみな品質の高さです。
※ 現在飲みごろを迎えているのは2024年の祁眉(在庫僅少)です。 完売いたしました。ありがとうございました。
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