福建省安渓感德の中でも標高1000mを超える山の中で作られた鉄観音です。 鉄観音の原産地、安渓は今や随分と開発が進み、都会となっている部分も多いものですが、この鉄観音は安渓の中でも北側の感德で作られています。感德といっても大変広く、その中でも大変な山の中にある茶農家で作られています。標高が高いというだけでなく、電気がようやくあるのみといった昔のままの村で無農薬栽培で作られています。 濃香系鉄観音と呼ばれる焙煎を施した鉄観音は品質のあまり良くない清香系鉄観音を焙煎したり、売れ残った清香系鉄観音を焙煎しているものが多く見られますが、本来、濃香系鉄観音は清香系とは製法が異なり、元々の鮮葉の質、発酵度合いなど、全く異なる品質が茶樹栽培の時点から求められるものです。この鉄観音は鮮葉から濃香系鉄観音を作るためにこだわって作られています。 とても品質にこだわる、そして製茶技術の高い作り手による鉄観音です。2017年は気候にも恵まれ、大変良い仕上がりとなりました。1ヶ月ほどかけて焙煎を行って仕上げます。 柔らかい花香と火の香りがほっとするような優しい香りの鉄観音です。炭焙煎による深みのある旨み、甘味が身体中から戻ってくるような、ほっとする味わいの鉄観音に仕上がっています。身体を芯から暖めるような深みのある鉄観音に仕上がっています。 作り手の焙煎技術が高いため、通常の鉄観音よりも水分が少なく仕上がっています。長期保存向けに製茶されています。時間と共に変わっていく美味しさもお楽しみいただけます。特にこの重火は長期の後熟成を楽しむことを目的としていることもあり、大変にポテンシャルの高い茶樹の鮮葉を厳選して製茶しているため、製茶してまもない時期はその強さも感じます。飲み頃は1年後、2018年秋ごろからです。 関連ブログ: |