名称 |
凤凰单枞 鸭屎香(鳳凰単欉 鴨屎香) |
産地 |
中国・広東省潮州市潮安県平坑头 |
種類 |
青茶・烏龍茶(半発酵茶) |
等級 |
特級 |
茶水の色 |
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このお茶に適した茶器 |
ティーポット・蓋碗 |
標準的な湯温 |
100℃ |
鳳凰単叢は温暖な地域で作られることもあり、ほぼ1年を通して製茶が行われます。その時期にあわせて、春茶、暑茶(夏茶)、秋茶、雪片(冬茶)と呼ばれます。
一般的に春茶が多く、また上質な茶葉として扱われますが、北風に晒されて育った新芽から作られる雪片もまた、茶樹の力をしっかりと貯め込んだ上質で特別なお茶として知られています。また、生産量が少なく、殆どの雪片は気候の関係からも産地の中でも低山と呼ばれる標高の低い地域の茶畑から作られることが殆どです。鈴茶堂では希少な高山の雪片、平坑头(標高約850m)で栽培された樹齢約100年の茶樹から作られた鴨屎香をご用意させていただきました。
春茶も大変美味しい鴨屎香ですが、雪片はまた違う表情を見せます。春茶よりもずっと優しく、清らかで、じっくりと味わい、香りが楽しめる雪片ならではの美味しさがあります。とろっとした粘性のある茶水は茶樹のちからを感じさせるものの、春茶にはない優しさ、品格の高さを感じます。煎を重ねるごとに表情が変わっていくのも本当の高山雪片の特徴です。3煎目を超えるあたりから茶質が変わっていきます。とろりとした茶水は春茶にはない、深い清らかな旨味を感じることができます。
無農薬であることはもちろん、無肥料、無剪定という鳳凰単叢の伝統を忠実に守って育てられた茶樹から作られたお茶は茶葉のちからが違います。高く清らかな香り、深みのある滋味はもちろん、山韻も素晴らしく、余韻が長く続きます。
湯温は100℃がお勧めです。蓋碗やガラス、陶磁器のポットなどでお楽しみください。茶壷を使う際には鳳凰単叢用に良く鍛えてあるものをお勧めします。高温で淹れる鳳凰単叢は香りの広がり方が違います。
鳳凰単叢の高山表記について:
鳳凰単叢の産地では高山とされる産地はその中でも低い場所では標高650m以上の地域を指しますが、これは単純に標高の高さだけで決められるものではありません。その環境、地形などから判断して高山地区と判断され、標高が900mであっても高山とみなされない地域もあります。当店の高山表記は標高の高さだけではなく、現地で高山地区とみなされるかどうかで表記を行っております。