リクエストをたくさんいただき、再入荷しました! 白茶は萌葉や若葉を丁寧に摘み取り、なるべく人の手が触れないように自然に酸化発酵をさせ(萎凋)、乾燥させるだけのシンプルな製法で作られるお茶です。欧米ではWhite Teaと呼ばれ、高級茶としても知られています。 この白毫銀針は本来の産地である福建省ではなく四川省蒙頂山で作られています。 四川省蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培が始まり、以後、現在に至るまで中国を代表するお茶の産地の1つです。しかしながら、日本はもとより、中国国内でも蒙頂山のお茶は活発に取引されているようには見えません。地元四川省以外では、取り扱いを行っている店舗などが少ないように見えます。 お茶づくりが非常に盛んな地域ではあるものの、福建省などのお茶の産地に比べると農家や茶廠が小規模であることが多く見受けられます。どちらかというと茶農家や個人による小規模な茶業が多く、品質のばらつきが大きいということ、「売り込み」「宣伝」に上手ではないように思います。中国でお茶の人気が出るのには有名であること、ブランド化されていることが大変重要です。地域によっては地方政府も協力して都市部で大々的なキャンペーンをすることもあり、決して珍しいことではありません。蒙頂山のお茶はごく一部の一定規模以上の企業による宣伝、キャンペーン以外はほとんど見かけません。 長年懇意にしている作り手さんも、四川省の銘茶だけでは難しく、白毫銀針の製茶も行っています。標高1000mを超える場所にある茶畑に福建省から福鼎大白茶種を移植し、製茶を行っています。これらは出荷先の茶商によって福建省白毫銀針として販売されているようです。 今年、その作り手さんから「自分たちの作った白毫銀針を試してみてほしい」と言われ、はじめて評茶させていただきました。 おそらくブラインドであれば福建省の、しかも上質な白毫銀針だと思ったと思います。驚くほどに品質が高く、茶葉外観、味わい、香り共に非常に品質の高い白毫銀針です。福建省産の白毫銀針だとしても、相当に高い品質の部類に入ります。 湯温は少し低めの90〜95度が一般的ですが、雑味のない品質の高い茶葉ですので高温で淹れていただいても全く問題ありません。より甘い香りを楽しんでいただけます。 まず茶葉の美しさに驚いていただけると思います。「ふくよか」という言葉がこれほどまでにピッタリとくる白茶も最近はなかなかありません。大きさの揃った翡翠のような美しい芽で構成されています。 白茶は価格が高騰しているお茶の1つでもあり、近年は一定以上の品質のものが大変高価になっています。四川省のお茶は上記でもご紹介したように、まだまだ「安い」です。製茶技術がどんなに素晴らしくても、です。 白茶は年月を経た方がより柔らかく旨味を増していくお茶です。お手元での保管もおすすめです。 ※ ネット上での転売目的のお求めはご遠慮ください。当店の方で該当すると判断した場合はご注文をキャンセルさせていただく場合もございますので、ご了承ください。(セミナーや店舗、サロンなどでの頒布、販売などは今まで通り問題ございません。) |