四川高山白毫銀針 2025
| 名称 | 白毫银针(白毫銀針) |
| 産地 | 中国・四川省雅安市名山県蒙頂山茶区 |
| 種類 | 白茶 |
| 等級 | – |
| 茶水の色 | |
| このお茶に適した茶器 | ガラス茶器(耐熱グラス・ポット)・蓋碗 |
| 標準的な湯温 | 90〜95℃ |
昨年はじめてご紹介させていただきました。たくさんのリピートをいただき、今年も入荷しました。
白茶は萌葉や若葉を丁寧に摘み取り、なるべく人の手が触れないように自然に酸化発酵をさせ(萎凋)、乾燥させるだけのシンプルな製法で作られるお茶です。欧米ではWhite Teaと呼ばれ、高級茶としても知られています。
白茶は去熱機能を持つと言われ夏向きのお茶と呼ばれます。香港や広東、台湾、東南アジアで愛飲されています。
他にも二日酔いや夏バテに対する改善機能や抗酸化物質、ビタミン、ミネラルを豊富に含むため美肌効果を持つとされ、中国では古くから不老不死のお茶とも呼ばれていました。
白茶の中でも心芽のみを使い、可能な限り人の手を触れないように大切に作られる最高級品がこの白毫銀針です。福建省の一部、福鼎県と政和県で作られるこのお茶は歴史的にも非常に古いお茶で、北宋の皇帝・徽宗が愛飲していたことでも知られています。
この白毫銀針は本来の産地である福建省ではなく四川省蒙頂山で作られています。
四川省蒙頂山(蒙山)は世界で最初に茶樹の人工栽培が始まり、以後、現在に至るまで中国を代表するお茶の産地の1つです。しかしながら、日本はもとより、中国国内でも蒙頂山のお茶は活発に取引されているようには見えません。地元四川省以外では、取り扱いを行っている店舗などが少ないように見えます。
お茶づくりが非常に盛んな地域ではあるものの、福建省などのお茶の産地に比べると農家や茶廠が小規模であることが多く見受けられます。どちらかというと茶農家や個人による小規模な茶業が多く、品質のばらつきが大きいということ、「売り込み」「宣伝」に上手ではないように思います。中国でお茶の人気が出るのには有名であること、ブランド化されていることが大変重要です。地域によっては地方政府も協力して都市部で大々的なキャンペーンをすることもあり、決して珍しいことではありません。蒙頂山のお茶はごく一部の一定規模以上の企業による宣伝、キャンペーン以外はほとんど見かけません。
そのような事情もあり(他にもいろいろな要因はありますが)、蒙頂山のお茶は今も他地域の銘茶のOEM生産を行ってきました。温暖な気候を活かして龍井茶などの緑茶の生産をしています。(時期の早い、あるいは安価な銘茶は四川省産であることが多々あります。)
長年懇意にしている作り手さんも、四川省の銘茶だけでは難しく、白毫銀針の製茶も行っています。標高1000mを超える場所にある茶畑に福建省から福鼎大白茶種を移植し、製茶を行っています。これらは出荷先の茶商によって福建省白毫銀針として販売されているようです。
おそらくブラインドであれば福建省の、しかも上質な白毫銀針だと思ったと思います。驚くほどに品質が高く、茶葉外観、味わい、香り共に非常に品質の高い白毫銀針です。福建省産の白毫銀針だとしても、相当に高い品質の部類に入ります。
胸を張って蒙頂山の白茶として売り出したいという作り手さんの気持ち、そして何より長年の付き合いもあり、この作り手さんの製茶技術、情熱、努力は私たちもよく知っています。
湯温は少し低めの90〜95度が一般的ですが、雑味のない品質の高い茶葉ですので高温で淹れていただいても全く問題ありません。より甘い香りを楽しんでいただけます。
まず茶葉の美しさに驚いていただけると思います。「ふくよか」という言葉がこれほどまでにピッタリとくる白茶も最近はなかなかありません。大きさの揃った翡翠のような美しい芽で構成されています。
キャラメルのような甘い香りと、本年度産にも関わらず十分な甘味がすでにあります。白茶は製茶した年は甘味が浅いことが多いのですが、この時点でここまで甘味があれば、通常の白茶と同様、年月を経て更に甘く、深みをましてきます。ミネラル感、滋味もしっかりとあり、大変美味しい白茶です。
白茶は価格が高騰しているお茶の1つでもあり、近年は一定以上の品質のものが大変高価になっています。四川省のお茶は上記でもご紹介したように、まだまだ「安い」です。製茶技術がどんなに素晴らしくても、です。
今回ご紹介する白毫銀針は日常的にお楽しみいただける白茶だと思います。ぜひ、蒙頂山の白茶も夏の日常茶に加えていただければと思います。
白茶は年月を経た方がより柔らかく旨味を増していくお茶です。お手元での保管もおすすめです。
2025年春茶
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