名称 |
四川高山花香红茶 (四川高山花香紅茶) |
産地 |
中国・四川省雅安市名山县(県)蒙山 |
種類 |
紅茶 |
等級 |
特級 |
茶水の色 |
|
このお茶に適した茶器 |
ティーポット・茶壷・蓋碗 |
標準的な湯温 |
80~100℃ |
四川省で作られる紅茶は川紅と呼ばれ、古くから作られていた伝統的なお茶の1つです。
しかしながら中国国内では殆ど見かけない希少な紅茶で、昨今の紅茶ブームで生産量も増えてきたものの、一般にはまだまだ見かけることの少ない紅茶です。
一般的に四川のお茶は水分量が多すぎたり、紅茶にいたっては発酵不足やばらつきがあったりなど、小規模生産が多いために技術のばらつきがみられます。近年は大分解消されてきたとはいえ、紅茶についてはまだ十分な品質に至っていないものも多く見られるのが現状ですが、この生産者の四川紅茶は現地ではもちろん、他の地域の紅茶と比べても非常に高い品質を保って作られています。
この四川高山紅茶は四川省蒙山の標高1200m以上という高山地帯で栽培された茶葉を使用して丁寧に作られています。
無農薬認証は得ていませんが、標高が高く斜度のきつい斜面で栽培されているために無農薬栽培の茶樹を使用しています。
以前は四川高山紅茶としてご紹介、高い人気をいただいておりましたが、2017年からは製法を変更しました。この紅茶を作る作り手はとても研究熱心で、製茶機械から自作、改良を続けていたり、農閑期には大学で製茶について学生に指導を行うような、とても研究熱心で真面目な方です。2年以上の時間をかけて、より美味しく、甘く、香り高い紅茶を目指して、ようやくこの紅茶が完成しました。2019年も大変香り高く、甘く、美味しい紅茶に仕上がっています。
美しい黒い艶がある茶葉には金色のゴールデンチップが素晴らしく多く、大変に美しい紅茶です。乾燥茶葉の状態でも驚くほどの甘い花香を感じます。細かな柔らかい新芽のみを使用した大変に品質の良い紅茶です。花香と名前が付いていますが着香した花茶ではありません。茶葉本来の香りを引き出した大変上質な紅茶です。
ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてみてください。
綺麗な透明度の高い褐色の紅茶です。
清らかで透明度のある花の香りが素晴らしく、遅れて甘い果実香も感じることができます。この作り手が得意とする深みのあるミネラル感を持った甘味が喉に心地よく感じられます。発酵をはじめとした製茶技術には定評のある、大変腕の良い作り手ですが、その技術の集大成とも言える素晴らしい仕上がりとなっています。
湯温は85~100℃位がお勧めですが、渋味や雑味がないため高温でもおいしく淹れられます。甘味をじっくり楽しみたい場合は低温で、香りを楽しみたい場合は高温で淹れてお楽しみください。
関連ブログ:
蒙頂山 茶業訪問
四川高山紅茶
蒙頂山 茶農家訪問
蒙頂山製茶場