名称 |
青釉小品壺 |
作家名 |
刘杰(劉傑) |
産地 |
中国・浙江省龍泉市蘭巨郷大汪村 |
種類 |
龍泉青磁 |
等級 |
窯玉 |
サイズ |
約150ml |
この茶器に適したお茶 |
全てのお茶 |
龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の茶壺です。
劉傑大師は若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。
竜泉の中でも郊外、携帯電話の電波も届かないような山の中に在山堂という工房を構え、作品を創り出しています。茶畑と竹林に囲まれた素敵な工房です。
彼自身、お茶が好きということもあり、非常に使いやすい茶器を創り出します。美しさだけでなく、細部までこだわり抜いた精密さは使いやすく、美味しくお茶を淹れることができる稀有な作品を生み出しています。
釉薬に至るまで自ら山の中に赴き素材を探して作っています。この釉薬が美しさだけでなく、美味しくお茶を楽しめる茶壺を実現させています。不思議なことに岩茶や鳳凰単叢といった烏龍茶と非常に相性がよく、驚くほど優しく柔らかくお茶を淹れることができます。紫砂茶壺とはまた違った美味しさを引き出します。
紫砂茶壺と違い、使いお茶を限定する必要がないのも嬉しいポイントです。特に紫砂茶壺は香りに特徴のある鳳凰単叢とは相性が難しいものですが(香りを紫砂が吸い取ってしまうため)、龍泉窯の作品は釉薬があるため香りが吸われることなく、全く問題ありません。むしろ非常に相性が良いと言えます。
店主も彼の茶壺を実際に使ってみて、美しさだけでなく、その使いやすさ、なによりお茶を美味しく淹れることができることに非常に感動しました。同じ龍泉窯の別の作家にはこの特徴はなく、彼のみが創り出すことができる釉薬がそうさせているのかもしれません。
柴窯(薪窯)での茶壺の制作は本当に大変です。茶壺の80%近くは作品として満たさないとされて廃棄されます。この時(2020年9月)の作品も20個窯入れしたものの、完璧な作品として作家自身に認められた茶壺はたった2個でした。
その2個のうちの1つである窯玉(完美品)です。
証明書、専用箱付きです。
在庫状態 : 売り切れ