名称 |
柴窯 粉青蓋碗 |
作家名 |
刘杰(劉傑) |
産地 |
中国・浙江省龍泉市蘭巨郷大汪村 |
種類 |
龍泉青磁 |
素材 |
– |
サイズ |
蓋 直径約7.9cm / 高さ約2.5cm 碗 直径約9.8cm / 高さ約5.5cm 皿 直径約13cm / 高さ約2.5cm |
この茶器に適したお茶 |
全て |
龍泉窯の劉傑大師による柴窯(薪窯)の蓋碗です。
劉傑大師は若くして中国伝統工芸大師、麗水市工芸美術大師となった非常に優秀な作家です。APECやG20、一路一帯といった国賓を迎えて行われる晩餐会で使用される食器の制作にも携わり、龍泉窯の中でも技術の高い作家として知られています。
竜泉の中でも郊外、携帯電話の電波も届かないような山の中に在山堂という工房を構え、作品を創り出しています。茶畑と竹林に囲まれた素敵な工房です。
彼自身、お茶が好きということもあり、非常に使いやすい茶器を創り出します。美しさだけでなく、細部までこだわり抜いた精密さは使いやすく、美味しくお茶を淹れることができる稀有な作品を生み出しています。
釉薬に至るまで自ら山の中に赴き素材を探して作っています。この釉薬が美しさだけでなく、美味しくお茶を楽しめる蓋碗を実現させています。不思議なことに岩茶や鳳凰単叢といった烏龍茶と非常に相性がよく、驚くほど優しく柔らかくお茶を淹れることができます。蓄熱と放熱のバランスが非常によいのも彼の作品の特徴です。
店主も彼の茶壺を実際に使ってみて、美しさだけでなく、その使いやすさ、なによりお茶を美味しく淹れることができることに非常に感動しました。同じ龍泉窯の別の作家にはこの特徴はなく、彼のみが創り出すことができる釉薬がそうさせているのかもしれません。
一般的な龍泉窯の作品の中でも彼の造形と釉薬の美しさは抜き出ていますが、特にこの粉青は透き通るような水色の美しい作品です。この色あいを表現するのはとても難しく、また2つと同じ色合いのものはありません。
また、柴窯(薪窯)での茶壺の制作は本当に大変です。茶壺の80%近くは作品として満たさないとされて廃棄されます。この時(2020年5月)の作品も15個窯入れしたものの、作家自身に「自分の作品」として認められた茶壺はたった2個でした。この蓋碗はそのうちの1つです。
本来の彼の柴窯(薪窯)の茶壺はもっと高価なものですが、この作品は釉薬の艶が作家の求めたレベルに達しなかったため完美品(完璧な作品)とはみなされず遺珠(完璧な作品ではないが作品として十分な完成度を持つ作品)とされました。そのため、かなり価格を抑えてご紹介させていただいています。全く欠点はなく、使用には全く問題はありません。
証明書、専用箱付きです。
在庫状態 : 売り切れ