雲南省勐海の巴達といえば瀾滄江外(南)六大茶山の1つに挙げられる、古くからお茶作りが行われてきた地域です。その歴史は1000年を越えます。ミャンマーとの国境に接し、野生茶樹が連なる原生林、なかでも樹齢1800年を超える茶樹王があることでも知られています。 巴達には古くからの古茶樹園が多くあり、標高1500〜2000mのあたりに古茶樹園が作られ、製茶されています。このあたりでは霧や雨が多く、年間を通して温暖な気候で暑すぎることも、寒すぎることもない、どちらかといえば涼しい気候で茶樹栽培には大変適しています。古くからある喬木大葉種を中心として製茶が行われていますが、そのような温暖で霧の多い気候のため、勐海の中でも苦味や渋みが少ない優しい味わいの普洱茶が多いことも特徴です。 この巴達小餅は巴達の標高1800m付近にある古茶樹園から摘み取られた茶葉から作られている普洱生茶です。樹齢は300年以上とのことですが、性格な樹齢は不明とのことです。昔ながらの石磨圧延で成形され、100gの小餅として作られています。 普洱生茶用に良く鍛えられた蓄熱性の高い紫砂茶壷が最適です。普洱熟茶に使用している紫砂茶壺の使用はお勧めいたしません。香りや味わいが濁ってしまいます。また、蓋碗やティーポットなどでも美味しく淹れることができます。なるべく蓄熱性のある茶器を使用してください。 艶のある金色の茶水で、まず蜜香の素晴らしさに驚かされます。その後、梅子香と続いていきます。味わいは優しく甘く、微かな渋みがあるものの、回甘に通じるもので、深みのある甘味となって戻ってきます。ミネラル感もしっかりと感じられ、大変にバランスの良い普洱生茶に仕上がっています。未入倉の生茶らしいフレッシュさと蜜のような美味しさが楽しめる非常に良い仕上がりお茶です。 普洱茶は時間の経過と共に表情を変えます。特に3年を経過した上質な普洱茶は深みを増し、お茶とは思えないほどに美味しく変化していきます。フレッシュな味わいと共に、時間の経過による変化もお楽しみいただければと思います。 冷茶としても美味しくお楽しみいただけます。通常と同じように熱湯で抽出したお茶を冷やしても、水出しにしても美味しくお楽しみいただけます。水出しにする場合は一度熱湯で洗茶、茶葉を若干ほぐすようにしてから水出しを行ってください。 1枚約100g 1筒5枚500g 2017年春製造 ※ 滅多にはありませんが、茶葉の中に籾殻などの異物が混入している場合もございます。これは現地において完全手作業で作られたために起因するもので、品質に影響するものではございません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。 |