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徐飛 八面来福

A07.35

名称 八面来福
作家名 徐飞(徐飛)
産地 中国・江蘇省宜興市
種類 紫砂茶壷
素材 原礦青段
サイズ 約160ml
この茶器に適したお茶 青茶・烏龍茶・黒茶・紅茶

国家級工芸美術師(国家级工艺美术师)の徐飛による八面来福です。

徐飛は非常に技術力が高く、人気のある青年紫砂作家です。良質な紫砂泥を所有する、范泽锋や湯宣武といった技術が高いことで知られる工房、龍徳堂に所属し、中でもトップクラスの技術の高さを誇る作家です。技術の高さでいえば工房主である范泽锋大師の次というほどです。普段は大きめの作品が多いのですが、今回は珍しく日本の方にも使いやすい小壺の作品です。

紫砂作家の国家級工芸美術師などといった肩書きだけで高値がついてしまう作家、作品と違い、硬く、上質な土を操ることの出来る技術力、狂いのない均整の採れた造形を作り出せる作家、体現した作品は、実はなかなか存在しません。
写真をご確認いただければ分かるように、非常に洗練された歪みのない造形です。

また、現在は紫砂泥の採掘井が政府によって閉鎖されています。そのため、紫砂茶壷の原料である紫砂泥の価格が高騰し、本来は茶器に使用されるべきではないような土も使用して作られることが多々あります。安価な紫砂茶壷はそのような原料を使用している可能性が高いだけでなく、土質が柔らかいため、相当な時間をかけてもなかなか美味しくお茶を入れることができるまでには育ちません。

採掘された鉱石(紫砂泥の原料)はそのままでは泥料にすることができません。採掘されたばかりの鉱石は硬すぎて加工することができないため、まずは年単位で天日、風雨に晒して風化するのを待ちます。(晒泥)
十分に風化した鉱石を不純物などをふるい分けし、粉砕します。大きさを揃えて水と混ぜ、日の当たらない湿度の高い場所で熟成を行います。(陳腐)
熟成がすすむうちに有機物が分解され、膠のような成分に変化します。この成分が硬度が高くても割れにくい泥料を形成します。陳腐期間が長いほど上質な泥料となります。品質の高い泥料は数年以上かけて行います。当店でも人気の高い作家、湯宣武の使用する泥料は最低でも15年以上陳腐させていますが、徐飛は更に長く陳腐期間をとった泥料を使います。最低でも20年以上、この作品は30年以上と聞いています。

また硬度の高い泥料のまま作品を創るには作家にも技術力を要求されます。型を使用する場合や作家の技術力が十分ではない場合、泥料を柔らかく仕上げるために陶土を混ぜたり、陳腐期間を短くする工夫が行われます。当店で紹介している泥料に「原礦」と記してあるものは、採掘された単一の鉱石を陶土などを混ぜることなく泥料に仕上げていることを意味しています。

彼の作る作品は非常に硬度が高い状態の上質な紫砂泥を使用しています。この作品の青段のレベルは通常のそれよりもずっと高いものです。
数回の使用で数回の使用で茶壷に香りや味わいが取られてしまうことなく、美味しくお茶を淹れることができます。

証明書、専用箱付きです。
また、紫砂茶壷のお手入れ方法などの詳細をお付けしております。

販売価格(税別)
¥170,000

( 税込¥187,000 )

在庫状態 : 売り切れ
売り切れ
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