人気の四川高山紅茶の明前茶です。名前にある玫瑰(メイグイ)は日本で言うところのハマナス、バラの原種です。この四川紅茶はその玫瑰の香りのする紅茶として命名されています。後から香りを添加したり、花茶のように花の香りを移した紅茶ではなく、茶葉本来の香りがまるでバラのようであることから名づけられています。 明前というのは良く緑茶に使われる言葉です。二十四節気の清明節、4月5日(または4日。その年によって前後します。)は春が本格化して花が咲き誇る区切りの日とされています。現代の日本ではそれほど意識しませんが、中国ではこの日に祖先の墓をお参りする特別な日として認識されています。その清明節より前に摘み取られたお茶を明前茶と呼び、香りと甘味が優れた高級茶として区別します。温暖な四川省の緑茶の場合、標高が高い場所などの理由がない限り清明節以前に茶摘みを行うため、あまり明前ということは意識されません。ただし、紅茶の場合は別になります。 この四川玫瑰紅茶は四川省蒙山の標高1200m以上の高山地帯で栽培された茶葉を2015年3月28日に摘み取って作られました。 黒々とした茶葉に金粉をまぶしたような、金色の美しい茶葉です。この金色はゴールデンチップです。茶葉の先端についている芯芽で、一般的にはゴールデンチップが多ければ多い程、高級とされています。ゴールデンチップは柔らかさと独特の甘さを加えます。小さな茶葉で構成されていてことからも、明前の若い茶葉を使っていることがお分かりいただけることと思います。 ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてみてください。若く、とても繊細な茶葉ですので湯温は少し低めの80℃前後をお勧めします。 綺麗な透明度の高い橙褐色の紅茶です。玫瑰の香り、甘い可憐なバラの様な花の香りを感じていただけます。天然の茶葉の香りだけとは思えないほどの甘い香りです。味わいも甘くバランスの良い旨味が根底にあり、深みのある味わいに仕上がっています。 飲み終わった後の茶殻も是非お楽しみください。中国茶では飲み終えた後の茶葉を鑑賞して楽しみます。良く肥えてふっくらとした芯芽で構成されています。とても若い、繊細な美しい茶葉です。 ※ 缶入り装丁をご希望の場合はオプションでご指定ください。茶葉の量や形状などによってはお選びいただいた缶に入りきらない場合がございます。その場合は缶に入りきらない茶葉を別途袋装丁にてお届けいたします。装丁、缶の詳細はこちらをご確認ください。 ※ ギフト包装をご希望の場合は有料にて申し受けております。ご希望の場合はこちらからご注文ください。 |