雲南の景邁山は古茶樹が多いことで知られています。景迈山千年万亩古茶园と言われているほどです。 厳しい山の中に村や茶園が点在しています。環境を守ることに力を入れていて、山へ向かう道も舗装を控えているほどです。舗装は茶樹に悪影響があるとして、石を敷き詰めた石畳のような道になっています。そのため、車のタイヤへの負荷が高く、年に2回タイヤ交換が必要なほどです。景邁山の入り口には検問があり、外部から他の地域の茶葉(産地偽装対策)や農薬が持ち込まれないよう監視しています。景邁山のお茶と環境を守るための地元の人々の努力です。 この写真の茶園の樹齢300年ほどと思われる古樹から、代々現地に住む拉祜族(ラフ族)の友人が製茶した晒紅です。通常の雲南紅茶(滇红)とは違い、天日乾燥、つまり火や熱を使わず全て太陽のちからを使用して作られています。 静かな景邁の森を思い出すような花の香り、古樹ならではの深みのある滋味、優しい果汁のような甘味。ほっこりとしていて爽やか、静かに、優しい紅茶です。派手さはありませんが、ずっと寄り添っていたくなる、体に沁みるような「景邁らしい」紅茶です。 ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてください。 上質な晒紅は年月を経ることで更に美味しさを増します。 |