2012年の咸阳泾渭茯茶有限公司の泾渭茯茶(涇渭茯茶)です。 茯砖茶(茯磚茶)と呼ばれる黒茶(後発酵茶)は1368年(明代の洪武元年)ごろに陕西省咸阳(咸陽)の人によって発明されました。その生産地が陕西省泾阳(涇陽)であったため、当初は泾阳砖(涇陽磚)と呼ばれていました。 現在、黒茶の生産が最も多いのは湖南省です。湖南省で作られている茯茶のオリジナルは、この咸陽の涇渭茯茶でした。近年、この涇渭茯茶を復活させようという動きがはじまり、3年以上の研究、試行錯誤を繰返して、ようやく2011年に復活しました。 涇渭茯茶の製造工程は独特です。まずはお茶を入れる容器を作成するところからはじまります。ガーゼに糊で決められた種類の木材から作った専用の紙を両面に貼り付け、茯茶用の型に貼り付けて数日乾燥させておきます。 この金花と呼ばれるものは冠突散囊菌(Eurotium Cristatum)という麹菌です。現地では健康に良い麹菌として知られています。基本的には湖南省のものと同系統の麹菌ですが、湖南省のものよりも金花が大きく出るのが特徴的です。 この涇渭茯茶は約1回分ずつ手で整形、発酵させているものです。 一般的な黒茶と同じように高温で洗茶を行った上でお楽しみください。 香りは控えめながら柑橘系の果香のある棗系、微かに薬香があります。味わいは甘く柔らかいミネラル感がバランス良く感じられます。煎持ちも非常によく、飲み進めていくといくつもの表情が豊かに感じられます。 2012年3月製造 一箱 6g 18袋入り(約108g) ※ 茶葉表面に現れる金花は環境や気温、湿度などによって肉眼では見えない状態になる場合が多々あります。ご了承ください。金花の麹菌は生きていますので、環境が変わればまた見えるようになります。 ※ 一般的な黒茶と同じようにお楽しみください。 ※ 発酵を進める黒茶の特性上、重さが前後いたします。重量は参考値となります。ご了承ください。 – 関連ブログ – 販売価格(税別)
¥4,300
( 税込¥4,644 ) 在庫状態 : 売り切れ
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