湯宣武 九齢君子蘭 蓮波
| 名称 | 蓮波 |
| 作家名 | 汤宣武(湯宣武) |
| 産地 | 中国・江蘇省宜興市 |
| 種類 | 紫砂茶壷 |
| 素材 | 九齢君子蘭 |
| サイズ | 約190ml |
| この茶器に適したお茶 | 黒茶・烏龍茶・紅茶・白茶など |
九齢君子蘭を使用した国家高級工芸美術師の湯宣武による蓮波です。
泥料は范澤鋒大師が自分用に保管していた希少な九齢君子蘭を特別に使用しています。
九齢君子蘭という泥料は唐代の名詩人・政治家である張九龄(張九齢)が君子蘭を愛した故事にちなみ、焼成後の独特な色合いが君子蘭の葉の緑色を彷彿とさせることから名付けられました。焼成の加減や光の当たり方によって、深みのある緑色(深緑・青緑系)や黒褐色に近い独特の落ち着いた色調を呈します。砂粒が細かく密であり、使い込むほどに潤いと美しい玉のような光沢・質感へと育ちます。
湯宣武老師は非常に技術力の高い人気のある女性紫砂作家です。中国紫砂界の最高位である「国家高級工芸美術師」の資格を持つ、現代宜興を代表する名工です。高名な制壷師・范瑞珍に師事。夫であり同じく巨匠の范澤鋒大師とともに、最高峰の紫砂泥を用いた茶器制作を行っています。伝統の技法に現代美学を融合させたその作風は、「簡潔・端正・上品」と評され、流麗なラインと引き締まった陶肌が特徴。実用性と美術工芸品としての高い価値を兼ね備え、国内外のコレクターから厚い支持を得ています。
紫砂作家の国家級工芸美術師などといった肩書きだけで高値がついてしまう作家、作品と違い、硬く、上質な土を操ることの出来る技術力、狂いのない均整の採れた造形を作り出せる作家、体現した作品は、実はなかなか存在しません。
写真をご確認いただければ分かるように、非常に洗練された歪みのない造形です。
造形の美しさだけでなく、茶器としても素晴らしい作品です。特に出水の美しさは特筆もので、かなりの高さから水を注いでも水線が乱れません。これはお茶の美味しさに直結するだけでなく、このような美しい出水を実現できる技術力の高さを表しています。
また、現在は紫砂泥の採掘井が政府によって閉鎖されています。そのため、紫砂茶壷の原料である紫砂泥の価格が高騰し、本来は茶器に使用されるべきではないような土も使用して作られることが多々あります。安価な紫砂茶壷はそのような原料を使用している可能性が高いだけでなく、土質が柔らかいため、相当な時間をかけてもなかなか美味しくお茶を入れることができるまでには育ちません。
湯宣武は夫の范澤鋒と共に紫砂泥を既に確保しているため、非常に上質な紫砂泥を使用して作品を作っています。また、その技術力の高さから硬い土質のままで作り上げることができるため、とても硬度の高い茶壷になっています。彼女の茶壷は数回の使用で茶壷に香りや味わいが取られてしまうことなく、美味しくお茶を淹れることができます。
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