毎年楽しみにお待ちいただいている方の多い玖瑰九曲紅梅が今年も入荷しました! 九曲紅梅は福建省北部の武夷山付近から太平天国の乱の混乱を避けて浙江省のこの地へ移住してきた人々が作り出した紅茶と言われ、その名の九曲红梅の九曲は武夷山にある九曲溪から名づけられたものとされています。 龍井茶で有名な浙江省杭州ですが、かつてはこの紅茶も銘茶と名高く、一红一绿(一红一緑)と呼ばれていました。近年の紅茶ブームで盛り返してきてはいるものの、龍井茶に押されてかなり生産が下火になってしまった紅茶です。 この紅茶の伝統的な茶樹品種は在来種である鸠坑小叶种(鳩坑小葉種)と呼ばれるものですが、実際には様々な品種が使われています。龍井茶の品種が使われているとも言われますが、このお茶はその伝統的な鳩坑小葉種のみを使って作られています。 その九曲紅梅をぜいたくに花茶に仕上げました。玖瑰(メイクイ)、日本ではバラと呼ばれることが多い花ですが、バラの原種に近いハマナスの香りを移しています。茶葉はもちろん、玖瑰も店主友人の農家で無農薬栽培された花のみを使用しています。こだわりの少量生産の花茶です。 ティーポットで、中国式であれば茶壷や蓋碗で淹れてください。 素晴らしく香り高く、味わいの深い花茶に仕上がりました。茶葉本来の甘い香りに加えて玖瑰の高く清らかな香りがとても良く出ています。味わいも深く、甘く、非常にバランスの良いお茶になっています。自信をもっておすすめできる玖瑰紅茶です。 中国では玖瑰は身体をあたため、血流をよくする効果があるとされています。 |