中国・四川省の有名な名茶、蒙頂甘露の茶葉に丁寧にジャスミンの香りを移した上質な花茶です。 この碧潭飄雪は四川省蒙山の標高1000m以上という高山地帯で栽培された茶葉を使用しています。 茶葉には驚くほど白毫がびっしりとついています。白毫というのは茶葉の先端についている芯芽のことで、紅茶ではシルバーチップなどと呼ばれる希少な芽の先端部分です。緑茶では一般的に白毫が多い方が良いとされ、この先端部分は甘さや柔らかさ、旨みなどを多く持っています。 また、ジャスミンの花の品質にもこだわっています。 一般的なジャスミン茶は香りを移した後に茶葉から花を取り去りますが、この碧潭飄雪は飾り用のジャスミンの花を最後に加えています。この花が可憐な雪のように見え、非常に美しいジャスミン茶となっています。 この碧潭飄雪の特徴はジャスミンの花の香りを茶葉に移す窨制技術が高いことです。窨制とは生の花から花の香りを茶葉に移しますが、その際にどうしても花のもつ水分が茶葉に吸収されてしまいます。そのため、1晩花の香りを移した茶葉は加熱して乾燥させます。これを何日も何度も繰り返すのですが、段々と茶葉も焼けてしまいます。多くのジャスミン茶に焼けたような味が残るのはそのためです。この碧潭飄雪にはその独特の味がありません。非常にフレッシュで甘く爽やかな香りと味を持っています。 上質なジャスミンの香りとお茶の香り、可憐なジャスミンの花を楽しむためにガラス茶器(耐熱グラス・ポット)や蓋碗をお勧めします。現地では耐熱ガラスのグラスを使って翠の美しい茶葉と雪のようなジャスミンの花を眺めながら楽しみます。 |