日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。産地はその名の通り、四川省の蒙頂山とその周辺で、唐の玄宗皇帝から清代末までの皇帝献上茶でした。実は現地では蒙頂甘露と同じ位かそれ以上に馴染みのあるお茶で、お茶に関する歴史書などでは蒙頂甘露よりも高い評価を受けているお茶です。文化大革命などにより、一度その製法が途絶えてしまったお茶の1つですが近年になって復活しました。 この蒙頂石花は蒙頂山茶区の標高800~900m付近で栽培されている茶樹を2012年3月18日に摘み取り、製茶されています。製作り手の方が真剣に丁寧に作った真面目なお茶です。 モスグリーンと白亳の白が混ざった扁平の美しい茶葉で、大きさも細かく揃っています。白毫というのは茶葉の先端についている芯芽のことで、紅茶ではシルバーチップなどと呼ばれる希少な芽の先端部分です。緑茶では一般的に白毫が多い方が良いとされ、この先端部分は甘さや柔らかさ、旨みなどを多く持っています。この蒙頂石花は希少なシルバーチップのみを使って作られています。 お茶の香りを楽しむためにガラス茶器(耐熱グラス・ポット)や蓋碗をお勧めします。現地では耐熱ガラスのグラスを使って翠の美しい茶葉を眺めながら楽しみます。 とろっとした金色のお茶は甘い花と香ばしいナッツのような香り、丸い柔らかな甘味のある上質な緑茶に仕上がっています。煎持ちもよく、上手く淹れれば10煎以上楽しむことができます。 また、この蒙頂石花は高めのお湯で淹れることもできます。90~95℃でさっと抽出した蒙頂石花は爽やかな甘さと苦みを持ったお茶になります。気分に合わせて淹れ方を変えることで全く違うお茶のように楽しむこともできます。これは上質な緑茶だけができる楽しみ方です。 日本にはまず輸入されない蒙頂石花ですが、是非この機会にお試しください。 ※ 缶入り装丁をご希望の場合はオプションでご指定ください。茶葉の量や形状などによってはお選びいただいた缶に入りきらない場合がございます。その場合は缶に入りきらない茶葉を別途袋装丁にてお届けいたします。装丁、缶の詳細はこちらをご確認ください。 ※ ギフト包装をご希望の場合は有料にて申し受けております。ご希望の場合はこちらからご注文ください。 |