黄山毛峰は清代から続く中国十大銘茶の1つとして知られています。とても美味しい緑茶の1つですが、非常に高価な緑茶でもあります。龍井茶までとはいきませんが、本来の「黄山毛峰」となると、気軽に楽しむには躊躇してしまう価格で流通しているのが現状です。また上質とされる黄山毛峰は素晴らしい味わい、香りであるものの、儚く繊細なものが多く、黄山毛峰の特徴が分かりにくいということもあります。かといって等級を下げすぎると美味しいお茶であっても、黄山毛峰が持つ本来の香りやミネラル感といった「らしさ」が無くなってしまいます。 昨年、店主友人のお父様が作る黄山毛峰をご紹介したところ、大変ご好評をいただきました。今年も産地の中でも上質な黄山毛峰が作られることで知られる岗村(岡村)で無農薬栽培で育て、作られた、とても美味しく、蘭香の素晴らしいお茶をご紹介します。湯温や茶器などを変えて淹れ方による味わいや香りの違いも、ぜひ楽しんでいただきたいと思い、黄山毛峰の美味しさが分かりやすく、高価すぎずにきちんと楽しめるものとして譲っていただきました。 お茶の香りを楽しむためにガラス茶器(耐熱グラス・ポット)や蓋碗をお勧めします。現地では耐熱ガラスのグラスを使って翠の美しい茶葉を眺めながら楽しみます。 一般的に緑茶は低い湯温で楽しむとされていますが、この作り手の緑茶は非常に品質が高く、高温で淹れても雑味がありません。低温から高温までお好みの湯温で楽しむことができます。 |