名称	班盆古树纯料谷花茶（班盆古樹純料谷花茶） 2012年
産地	中国・雲南省西双版纳勐海茶区班盆（未入倉）
種類	普洱茶
等級	–
茶水の色
このお茶に適した茶器	茶壷・蓋碗・ティーポット・マルチティーサーバー
標準的な湯温	100℃

樹齢300年以上の茶樹から完全手作りで作られた普洱生茶です。

名前の中にある「班盆」という言葉はこのお茶の産地の村の名前です。雲南省の西双版纳勐海茶区にある有名な布朗山、その中にある老班章と程近い場所にある村で（2km位しか離れていません）、標高は1700～1900mという場所にあります。老班章と近いため、非常に環境が似ているということと、今では毛茶（荒茶）の値上がりが激しい、既にブランド化したとも言える老班章よりも同じ品質と風味を持つこの班盆が最近では注目され始めています。
班盆は老班章と同様に古茶樹園が知られ、このお茶はその中でも樹齢300年以上の茶樹から作られています。

谷花というのは中国語で言うところの「谷子」の花、つまり粟の花を言います。雲南は気候が穏やかなため、一般的に言う季節がなく、日本のように季節を明確に意識することがなく、その時期に咲く花の種類などによって時期を区分けするそうです。このお茶は粟の花が咲く頃に摘み取られて作られたお茶です。この時期に作られる普洱茶は良く谷花茶と呼ばれ、少し別格に扱われます。
班盆で谷花が咲くのは夏の終わりから秋位ですので、このお茶は秋茶になります。一般的に秋茶はあまり高い評価を受けませんが、班盆周辺の場合、春は鮮葉の水分が多すぎるために良い香りが出にくく、逆に谷花の時期のお茶は非常に香りが良い上質なお茶になることで知られています。
確かに私たちもこのお茶を最初に飲んだとき、その香りに驚きました。普洱茶とは思えないほどに、まるで緑茶か白茶のように素晴らしい香りを持っているお茶です。

完全に手作業で作られているため、良くある小沱茶の形ではなく、単純に丸めただけの形をしています。包紙は和紙でできています。それぞれは平均して8g程度の大きさです。1箱に5個入っておりますので、1箱平均して40gになります。黒褐色をベースに白毫（シルバーチップ）が銀色に光っているような、とても美しい茶葉です。

普洱生茶用に良く鍛えられた蓄熱性の高い紫砂茶壷が最適ですが、蓋碗やティーポットなどでも美味しく淹れることができます。黒茶ですので洗茶は必要です。洗茶は1回行ってください。
1煎目は20秒程度の抽出からはじめて、お好みに合わせて抽出時間を調節してください。

見事な蜜香を感じていただけます。華やかで軽やかではあるけれど濃厚でしかも高く、驚く位の香りの良さがあります。味わいはまるで蜂蜜を溶かして飲んでいるような感じです。
固形茶が崩れてくる3煎目あたりから味わいに変化がでてきます。柔らかい生茶らしい収斂味と弱い苦味が、後から深みのある甘みとして戻ってきます。暫く余韻に浸れるような美味しさです。香りはまさに蜜そのもの。まるで蜂蜜のようです。ここまで見事な蜜香のお茶は普洱茶以外でもめったにありません。
煎持ちも非常によく、上手く淹れていただければ15煎以上お楽しみいただけます。

飲み終えた後の茶殻も鑑賞してみてください。一芯二葉で丁寧に摘み取られた綺麗な若草色の葉底はまるでお茶とは思えないほどに柔らかく、弾力を持っています。
雨の少なくなる秋時期の茶葉は通常、茎の部分が少し硬くなります。しかし、このお茶は春茶かそれ以上に柔らかい茶葉を使用しています。

今回、この班盆古树纯料谷花茶は中国で高名な普洱茶専門家である私たちの師から特別に譲っていただきました。師が自ら現地へ赴き、作ったとても貴重なお茶になります。あまりにも上質な茶葉を使用しているため、グラム数の大きくなる餅茶にすると非常に高額になってしまうために、1つ1つ小さな固形茶にしたというお茶です。
通常、このクラス、品質のお茶をこの価格で提供することはできません。是非この機会に特別な普洱茶をお楽しみください。

1回分が多すぎる（8g）という場合は先の細い普洱刀か千枚通し、アイスピックなどで小さく崩してお楽しみください。（千枚通しがお勧めです）その場合は茶葉を大きく砕いてしまうことのないよう、茶葉の流れに沿って針を差し込み、優しく崩すようにしてださい。

1箱約40ｇ入り

※ 包み紙が傷んでいる場合がございます。また、滅多にはありませんが、茶葉の中に籾殻などの異物が混入している場合もございます。これは現地において完全手作業で作られたために起因するもので、品質に影響するものではございません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。

※ 詳しい普洱茶の飲み方・保存方法をお付けいたします。