老樹鳳凰単叢 鴨屎香 2021

10318.05

名称 凤凰单枞‏ 鸭屎香(鳳凰単欉 鴨屎香)
産地 中国・広東省潮州市潮安県烏崠山大庵
種類 青茶・烏龍茶(半発酵茶)
等級 特級
茶水の色 茶水の色:金色
このお茶に適した茶器 ティーポット・蓋碗
標準的な湯温 95~100℃

鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味ですが、その名前の由来はこのお茶の美味しさを物語っています。
あまりにもこの品種の茶樹から作られたお茶が香り高く美味しいものであったため、その木を盗まれないように「鴨屎香」と名づけたことに由来していると言われています。10年前位までは一部で栽培されていたのみでしたが、その人気の高さから現在は標高の低い場所にある茶園でも大量に栽培されるようになりました。(現在は銀花香と新しく改名された名称で呼ばれることもあります。)実際、流通している多くの鴨屎香の品質は下がり、納得できる品質のものが少なくなってしまったため、ここ数年は鈴茶堂での取り扱いが減りつつあります。今回は2年ぶりに入荷しました。

この鴨屎香は標高の低い中山や低山で栽培されたものではなく、高山地区にある大奄、なかでも標高約950mにある茶畑で栽培されています。(大奄地区といっても同地区内での標高差が激しく上は標高1000m位、下は5〜600mと位置によっても変わります)かつて、まだ鴨屎香が大量に作られていなかった頃から大切に育てられている樹齢推定80年という茶樹から作られた茶葉です。かつての鴨屎香を思い出させる、とても深く清らかな香り高い鳳凰単叢でした。元々は友人作り手の親戚が所有、製茶を行っていた茶樹でしたが、高齢のため引退、跡継ぎがいないために友人作り手が製茶をするようになった茶樹です。香り味わいの素晴らしい鴨屎香です。

湯温は100℃位がお勧めです。蓋碗やガラス、陶磁器のポットなどでお楽しみください。茶壷を使う際には鳳凰単叢用に良く鍛えてあるものをお勧めします。

品格のある清らかな果香が感じられるお茶です。一般的な鳳凰単欉に見られる苦みが殆ど無く、すっきりとした上品な甘さと老樹ならではのミネラル感、滋味がしっかりと感じられます。
煎を進めていくうちに、このお茶の表情はどんどん変化していきます。清らかで爽やかな果香は乳香も感じるように変化し、甘く爽やかなミネラル感が感じられる味わいは柑橘系の柔らかいニュアンスが加わってきたりと様々な美味しさを見せてくれるお茶です。

この美味しさは時を経てより深く柔らかく変化していきます。しっかりと火入れがされているため、長期間にわたって熟成を楽しむこともできる、老茶も楽しめる鴨屎香です。時間を経ることで、より味わい、香りと共に深く変化していきます。その変化もお楽しみいただければ幸いです。

2021年春茶

鳳凰単叢の高山表記について:
鳳凰単叢の産地では高山とされる産地はその中でも低い場所では標高650m以上の地域を指しますが、これは単純に数値だけで決められるものではありません。その環境、地形などから判断して高山地区と判断されます。当店の高山表記は標高の高さだけではなく、現地で高山地区とみなされるかどうかで表記を行っております。

注文番号 タイトル 販売価格(税別)
在庫状態 数量 単位  
10318.05-30 30gパック ¥3,640

( 税込¥3,932 )


売り切れ 売り切れ
10318.05-50 50gパック ¥5,800

( 税込¥6,264 )


売り切れ 売り切れ