兄弟香は元々、標高1000m以上の高山地区にある樹齢200年以上の古茶樹に遡ります。芝蘭香系の茶樹で、その味わい、香りが美味しいことから、少しずつ広まるようになりました。鳳凰単欉の有名な品種に比べると栽培する茶農家も少なく、決して生産量の多い品種ではありませんが、深みのある味わいと優しい香りが素晴らしい鳳凰単欉です。 比較的しっかりとした醗酵を行う品種です。この兄弟香も醗酵は強めに行われています。そのため、味わいが深く、しっかりとしたミネラル感が感じられ、甘く美味しいお茶に仕上がっています。 しっかりと醗酵、火入れがされているため、長期間にわたって熟成を楽しむこともできる、老茶も楽しめる兄弟香です。最近の火入れの浅いタイプは半年以内に飲み切ることを勧められますが、この兄弟香はむしろ年数による変化を楽しんでいくことができます。 兄弟香は元々の生産量が多くないということもあり、価格と品質に納得ができるものが少なく、入荷を見送ることの多いお茶です。今回は3年ぶりに納得のいく品質の兄弟香をご紹介させていただきます。 2020年春茶
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