名称 |
高山鳳凰単叢 古樹 老水仙 |
産地 |
中国・広東省潮州市潮安区凤凰镇凤溪东郊村 |
種類 |
青茶・烏龍茶(半発酵茶) |
等級 |
特級 |
茶水の色 |
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このお茶に適した茶器 |
ティーポット・蓋碗 |
標準的な湯温 |
95~100℃ |
鳳凰単叢の老茶です。当時、樹齢90年位と言われる古茶樹から作られました。産地で20年近く熟成しています。最終火入れは2024年7月です。
まだこの当時は香型で呼ばれることは今ほどなく、単に鳳凰水仙として製茶されています。作り手さんが大切に保管していたお茶を譲っていただきました。現在の鳳凰単叢よりも火が強め、昔の製法の鳳凰単叢です。もともとがちからの強い茶樹であったため、年月を経ても味わいが消えてしまうことなく、老茶の柔らかさが加わっています。
香りは控えめな花果香と火香があります。強く柔らかいミネラル感と甘み、心地よい収斂味と鳳凰単叢特有の優しい苦み。今の鳳凰単叢には見られなくなりつつある昔の鳳凰単叢の味わいです。火入れの程度は今でこそ強火になりますが、当時は中強火と言われた程度です。現地の方は、この程度の火入れの強さを好む人が結構います。今のようにきらびやかな香りの鳳凰単叢ではなく、現地仕様の鳳凰単叢という味わいです。
湯温は100℃がお勧めです。蓋碗やガラス、陶磁器のポットなどをおすすめします。香りの良さを十分にお楽しみいただけます。
煎持ちもよく、中国式で上手に淹れていただければ20煎以上は楽しめます。煎をすすめていくと様々な表情を見せてくれます。その変化もぜひ楽しんでいただきたいお茶です。紫砂茶壺でも美味しくお楽しみいただけます。(鳳凰単叢用に十分に慣らした茶壺をおすすめします。)
煎をすすめると柔らかく濃厚な甘味が出てきます。深く芳醇な滋味やミネラル感、オイリーさも感じます。回甘、余韻も強く、茶樹のちからを感じます。20年近くの年月を経てもまだ強さは十分、それでいて寄り添うような優しさもある魅力的なお茶です。
今ではこのような鳳凰単叢を製茶することは少なくなってきてしまいました。昔は今ほど精力的に生産していなかったこともあり、茶樹が弱るほど茶摘みをするようなことはなく、今と当時では樹勢も違い、茶樹のちからが違います。また時代の流れによって製茶方法も少しずつ変わり、火入れも浅く華やかなものに変わってきています。現在の茶樹で強火で仕上げても、茶樹でのちからが違うため、なかなか同じようにはなりません。今の鳳凰単叢もとても美味しいお茶ですが、当時の鳳凰単叢もまた魅力的で美味しいお茶です。
2005年春茶
鳳凰単叢の高山表記について:
鳳凰単叢の産地では高山とされる産地はその中でも低い場所では標高650m以上の地域を指しますが、これは単純に数値だけで決められるものではありません。その環境、地形などから判断して高山地区と判断されます。当店の高山表記は標高の高さだけではなく、現地で高山地区とみなされるかどうかで表記を行っております。
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