産地に伝わる地元ならではの品種です。生産量が限られるため、産地以外に流通することが少なく、また、知名度も高くはないため、あまり知られてはいませんが、夜来香型の魅力的なお茶です。流通の少ない希少な香型ですが、更に珍しい2010年の春に製茶された老茶の碑頭です。 産地でも最も上にある乌崇村で栽培された樹齢140年前後と言われる茶樹から作られています。現地の伝統的な栽培方法に従い、剪定は行わず、肥料も年に一度下草を刈ってそのまま鋤き込むだけ(自然と肥料になります)で栽培されています。これは10年前も変わらず守っていたそうです。 湯温は95~100℃位がお勧めです。蓋碗やガラス、陶磁器のポットなどでお楽しみください。茶壷を使う際には鳳凰単叢用に良く鍛えてあるものをお勧めします。 碑頭は栽培量が少ないものの、好きな人は碑頭しか飲まないという位の魅力のあるお茶です。この茶樹を育てている友人作り手の一家も、作り手のお母様が碑頭しか好まず、品質に対しても大変なこだわりがあるため、販売用というよりも自家用として、一族で大切に育てている古茶樹から作られています。この碑頭はその作り手さんのもとで大事に保管、熟成されたお茶です。古樹の深みと優しさが加わり、とても美味しい碑頭です。 2010年春茶
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