鳳凰単叢十大香型の1つ、桂花香です。産地、烏崠山の中でも最も高所にある山名を関する村、烏崠山の標高1000m付近で育つ樹齢60年前後と思われる茶樹から製茶されています。 これぞ桂花香という感じの金木犀を連想させる甘い花香が素晴らしく、そして品良く香ります。最近流行りの派手な香りではなく、茶水を飲み込んだ後に身体の中から戻って来るような、落ち着いた、自然で上質な香りが素晴らしく、そして清らかに感じられます。その香りに呼応するように、滋味はしっかり、複雑かつ深く、上質な味わいをお楽しみいただけます。回甘(身体の中から戻って来る甘味、旨味、滋味など)が非常に強く、舌では味わうお茶ではなく、からだで味わうお茶です。良くある「桂花香」とは一線を画す、まさにこれが桂花香という鳳凰単叢です。 桂花香という香型の鳳凰単叢は多く流通していますが、名前の由来となっている桂花、金木犀を連想させるものは、実際にはあまり多くはありません。美味しい桂花香で花香がよくても金木犀的な香りではない場合が多いです。この桂花香は「桂花香」のお手本、1つの指標となるお茶だと思います。 ティーポット、中国式であれば蓋碗の使用が適しています。湯温は95~100℃位がお勧めです。茶壷を使ってもおいしく淹れられますが、鳳凰単叢の場合は茶壷に香りと美味しさを吸収されてしまうことが良くありますので、鳳凰単叢用に「鍛えた」茶壷を使用するなどしてください。 2025年の老樹鳳凰単叢の中では一番仕上がりが良いお茶です。 2025年春茶
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