芝蘭香は宋代から続く名叢の1つとされ、鳳凰単叢十大花蜜香型にも挙げられる鳳凰単欉です。 この芝蘭香は標高の低い中山や低山で栽培されたものではなく、高山地区にある大奄、標高約800m付近にある茶畑で栽培された茶樹から作られています。(大奄地区といっても同地区内での標高差が激しく上は標高1000m位、下は5〜600mと位置によっても変わります) ティーポット、中国式であれば蓋碗の使用が適しています。湯温は95~100℃位がお勧めです。茶壷を使ってもおいしく淹れられますが、鳳凰単欉の場合は茶壷に香りと美味しさを吸収されてしまうことが良くありますので、鳳凰単欉用に「鍛えた」茶壷を使用するなどしてください。 透明度の高い金色のお茶は優しい果香とバターのような香りが、味わいもそれに呼応するような爽やかで甘く、奥行きのある複雑な甘い旨み、ミネラルがしっかりと感じられます。飲んだ後の香りと甘さの戻りが強く、その余韻も楽しんでいただくことができます。 大変コストパフォーマンスの良いお茶です。また、しっかりと火入れがされているため、長期間にわたって熟成を楽しむこともできる、老茶も楽しめる芝蘭香です。時間を経ることで、より味わい、香りと共に深く変化していきます。 2021年春茶
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