鳳凰単欉の中で有名な品種として知られています。日本にも多く輸入され、鳳凰単欉と聞くと蜜蘭香を連想される方も多いと思います。蜜蘭香はライチやマスカット、桃の香りに例えられる華やかなお茶です。作り手さんの厚意や気軽に楽しんで欲しいという思いもあり、現地と変わらない価格で特別にご提供させていただいています。 大奄の中でも高山地区の足がすくむような急斜面の茶畑で栽培された無剪定、無農薬、無肥料の茶樹から作られています。あまりに斜面が急であるため、茶摘みを行うのが精いっぱいというような茶畑です。通常、この作り手さんの一族が管理する茶樹は年に2回ほど下草を刈り、土に還すことで肥料としていますが、地形の関係でそれもできず、結果的に自然に任せた栽培方法となっています。そうした環境で育つ樹齢80年前後と思われる老茶樹から作られています。 優しい甘味に通じる苦味と収斂味が隠されているクラッシックなタイプで、これらが実際に淹れた時に芳醇な旨みに変化していきます。最近では珍しくなった清楚な花をイメージさせる、上品で密やかな甘い香りと火の香りを持ち、しっかりとした回甘を持っています。しっかりと火入れがされているため、長期間にわたって熟成を楽しむこともできる、老茶も楽しめる蜜蘭香です。この蜜蘭香はむしろ年数による変化を楽しんでいくことができる、清楚で品のある蜜蘭香です。 ※ 2022年までは「高山鳳凰単叢 蜜蘭香」とだけ表記しておりましたが、2023年は古樹も取り扱いを行うため表記を変更しました。 2023年春茶
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