再入荷いたしました。 沱茶は実は四川省重慶(現在は四川省ではなく重慶直轄市)でも作られていました。 重慶「烏龍」沱茶となっているのは、これが烏龍種から作られているからです。今ではその姿を消してしまいましたが、昔は重慶でも烏龍在来種がありました。その烏龍在来種から晒日緑茶を作り、現在もある沱茶と同様の作り方をしたのがこのお茶です。 40年も経過すると包紙は本当に脆くなっています。ちょっと触っただけでもボロボロと崩れてしまいます。茶葉は熟成が進んで普洱刀などいらないほどです。触ったところから崩れます。指で引っ張ると葉がそのまま取れます。 黒褐色の茶葉は十分に熟成が進んでいることが当然ながら分かります。かび臭さなどは一切無く、どちらかというと無臭に近い状態です。良い状態でずっと保存されてきたため、カビの跡などは全くありません。細かい艶のある茶葉で、時折茎も確認できます。 蓋碗やティーポットなどで淹れてみてください。紫砂茶壷も非常に適していますが、烏龍黒茶用に良く鍛えられた紫砂茶壷である必要があります。黒茶ですので洗茶は必要です。ビンテージを経ていることと、固形茶であることから洗茶は2回行ってください。 赤銅色の美しい茶水は透明度が非常に高く、綺麗な艶を感じていただけます。重慶沱茶特有の药香がありますが、小葉種を使用した沱茶とは比べ物にならないほど柔らかく優しい感覚です。茶気と呼ばれる芳醇な旨味がとても良く出ていて、まるで棗から作られているような甘さと旨みがあります。香りの広がり方はまるでお酒のように広がっていきます。非常に良い茶葉と熟成を経ているため、飲んでいると血行が良くなり、体がポカポカしてきます。 煎持ちも非常に良く、20煎前後はお楽しみいただけます。煎を進めていくと烏龍茶らしさも出てきます。茶気もしっかりありなら、烏龍茶の美味しさもあるような、ナッツ系の美味しい烏龍茶といった感じになります。15煎も越える頃には茶気も消えて、甘い旨みが続く美味しい烏龍茶に変化します。 普洱老茶に見られるような陳香はありません。小葉種の重慶沱茶は陳香を感じますが、烏龍沱茶には陳香の代わりにこの茶気が年月を経た熟成香となって現れます。古い普洱茶が苦手という方にも抵抗なくお楽しみいただけます。 茶殻も非常に美しいお茶です。黒褐色の見事に熟成が進んだ茶葉は、熟成が進んでいるため葉の形に戻ることはありません。(熟成が進んでいない茶葉は葉の形に戻ります。)柔らかい茶葉で肉厚です。茶殻からも甘い香りを感じていただくことができます。 今回、この重慶烏龍沱茶は台湾の黒茶においては非常に高名な私たちの師から特別に譲っていただきました。香港乾倉での熟成を経て、香港返還直前に台湾へ移した貴重な重慶沱茶です。40年近い年月を経て熟成した重慶沱茶というだけでも非常に貴重なものですが、烏龍沱茶は今後恐らく流通することはありません。 ※ ※ 沱茶のパッケージが傷んでおります。これは沱茶の熟成に伴うもので品質に影響するものではございません。パッケージの破損、汚れなどでの返品、交換はお受けできません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。 ※ 沱茶をお買い上げの方には普洱袋をお付けしてお届けしておりますが、本商品につきましては特別に価格を抑えてご提供する商品となりますので対象外とさせていただきます。詳しい飲み方・保存方法はお付けしております。ご了承ください。 販売価格(税別)
¥14,500
( 税込¥15,660 ) 在庫状態 : 売り切れ
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