名称	2006年 布朗山熟餅
産地	中国・雲南省西双版納傣族自治州勐海县布朗山章家老寨
種類	黒茶・後発酵茶（熟茶）
等級	–
茶水の色
このお茶に適した茶器	蓋碗・ティーポット・マルチティーサーバー
標準的な湯温	100℃

2006年春の布朗山章家老寨の喬木古樹から作られた普洱熟茶です。
2010年5月まで散茶の状態で布朗山章家老寨にて保管、その後に餅茶へ加工、北京にて保管していたものです。
布朗山の中でも朗山章家老寨、樹齢300年を超える古茶樹から作られています。

普洱茶の熟成は生産地ではなく香港や広東などの専用の熟成倉で行われることがあります。より深みのある味わいを目指して行われるものですが、地域や茶商の倉、熟成者の技術によって変化します。南方の倉熟成による独特の香りは、同じく華南の人々には好まれることが多いのですが、華北の人々には敬遠されることも少なくありません。

この布朗山熟餅は味わいに深みを出しながらも、カビや土のような陳香を含まない熟成を目指して、あえて4年間ほど生産地の朗山章家老寨で保管、熟成を行った普洱熟茶です。熟成を深めつつも、華北の人々にも好まれるようなきれいな熟成を行うことを目的に行われました。

最近の普洱熟茶にはなかなか見られなくなった深みのある味わいの熟茶です。
カビや土のような香りはなく、上手に淹れれば花香も感じられるほど、きれいに熟成されています。香りは棗香など煎を重ねるごとに様々に変化していきます。粘性の強いとろりとした茶水は、甘く奥行きがあり、いつまでも飲み続けていたくなるような優しく、沁み入るようなお茶に仕上がっています。店主が最初に飲んだ時の印象は花香のような香気に加え、滋味あふれるスープのような圧倒的で、かつ、やさしい旨みに驚かされました。すでに「お茶」であることを超えたような、そんなお茶です。

このお茶の驚くべきところは、金花の多さです。金花とは湖南省の黒茶で有名な茯茶に使用されることで有名な麹菌（冠突散囊菌）です。茯茶などの場合は強制的にこの金花を茶葉に移し、渥堆発酵（熟茶）を行います。この布朗山熟餅はそのような強制的に移されたものではなく、この茶葉が自然に持っていた金花です。非常にコンディションが良く、餅茶の表面、内部にも金花がきれいに見えます。
その金花の状態からもわかるように茶葉自体も非常に美しく、非常に状態の良い餅茶です。保管状態ももちろんですが、もともとの茶葉の持つちから、品質の良さが目に見えてもわかります。自然の金花が美しく現れているお茶は滅多に出会えません。

357g餅茶（発酵状態によって前後します）

※ 餅茶の包装がかなり傷んでおります。これは餅茶の熟成に伴うもので品質に影響するものではございません。包装の破損、汚れなどでの返品、交換はお受けできません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。

※ 滅多にはありませんが、茶葉の中に籾殻などの異物が混入している場合もございます。これは現地において完全手作業で作られたために起因するもので、品質に影響するものではございません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。

※ 茶葉表面に現れる金花は環境や気温、湿度などによって肉眼では見えない状態になる場合が多々あります。ご了承ください。金花の麹菌は生きていますので、環境が変わればまた見えるようになります。

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