3月下旬に再入荷(最終入荷)いたします。 下关茶厂(下関茶廠)の宝焔緊茶です。2012年5月(未入倉)の250gサイズの蘑菇沱茶です。布朗茶区で採取された茶葉を使用して作られていると言われています。(老班章も含まれるとも言われていますが、下関茶廠の正式な回答がないため本当のところは不明です)六面佛とも呼ばれ、パッケージの各面に仏像の絵が描かれています。 蘑菇沱茶とはキノコ(蘑菇)の形状をした固形茶のことです。雲南で作られた普洱茶は辺境の地、主にチベットへと運ばれていましたが、運搬をより容易にするために固形にして運ばれるようになりました。餅茶(円盤型)や磚茶(レンガ状)が多く見られますが、なかには数は多くないものの、蘑菇沱茶(キノコ型)の固形茶もあります。炎(焔)のような形でもあることから宝焔緊茶とも呼ばれます。 今の普洱生茶にはないミネラル感や旨味を楽しめます。最近の普洱生茶は製茶方法や茶樹の状態の変化、市場の好みといった様々な要因により、優しい味わいへと変化していますが、この宝焔緊茶は昔のまま、本来の普洱生茶の製法で作られています。作られたばかりは本当に「強い」お茶でした。この強さが13年の歳月を経て、ようやく本来の美味しさを発揮できるようになってきました。2012年当時に仕入れ、北京の当店姉妹店の茶倉庫にて保管していました。南方熟成のような特有の味わいはなく、素直に、清らかに熟成を行った普洱生茶です。 心地の良い烟香のお茶です。下関の宝焔緊茶はその上質な烟香でも知られています。製茶工程で薪の香りを吸い込んでしまったことで生まれる「烟香」とは全く別物です。下関茶廠らしい烟香で、強すぎることもなく、優しい、時に香ばしさも感じるような柔らかな烟香があります。煎をすすめていくと花香なども感じられ、様々な表情を見せてくれます。陳香はかなり控えめです。13年前の強さが嘘のように、優しく寄り添うようなミネラル感、心地よい収斂味、爽やかな透明感のある清らかな甘味に転化しています。これこそが普洱生茶の熟成による美味しさの1つでもあります。 最近はこのように茶樹のちからを感じることのできる普洱生茶が少なくなりました。今の普洱茶も美味しいお茶ですが、昔ながらの製法、昔の茶樹で作られた普洱茶もまた格別です。単に味わいが強いというだけであれば、今も探せば見つかります。しかしながら強いだけでは飲み続けられません。古いというだけの普洱生茶も同様です。古いから美味しいのではなく、もともと素質のある普洱茶を適切な場所、環境で育ててこそ、今の美味しさがあります。かつて大暴れしていたこの宝焔緊茶も円熟の領域に入ってきました。このお茶はこれからが飲み頃です。 2012年春茶 1個約250g(熟成状態によって前後します) お渡しは入荷後、3月下旬頃を予定しております。 ※ 普洱茶(熟成)の特性上、重さが前後いたします。重量は参考値となります。ご了承ください。 ※ 滅多にはありませんが、茶葉の中に籾殻などの異物が混入している場合もございます。これは現地において完全手作業で作られたために起因するもので、品質に影響するものではございません。また、古い普洱茶のため、パッケージが傷んでいる場合がございます。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。 ※ ネット上での転売目的のお求めはご遠慮ください。当店の方で該当すると判断した場合はご注文をキャンセルさせていただく場合もございますので、ご了承ください。(セミナーや店舗、サロンなどでの頒布、販売などは今まで通り問題ございません。) |