福建三大工夫(紅茶)の1つとされている歴史ある紅茶です。
産地である白琳鎮は白茶で有名な福鼎の一部です。福鼎といえば白茶を思う人が多いように、現在では白琳でも白茶の製茶が盛んです。かつて白琳工夫紅茶の輸出で賑わっていた白琳鎮もすっかり静かになり、静かな街になっています。当地で白琳工夫紅茶を製茶していた工場は閉鎖されてしまったり、白茶の製茶を主に行うように変わっています。現在も白琳工夫紅茶を製茶している製茶場でも、上質な鮮葉は白茶にしてしまい、紅茶の製茶は力を入れていないことがほとんどです。
美味しい白琳工夫紅茶をご紹介したいと何年も福鼎を訪れる毎に現地で探していました。白茶がメインになり製茶自体を行っていないというケースや観光客向けのお土産品(のレベルで)しか作っていないというケース、地元の方の日常茶レベル(これはこれで美味しいのですが、残留農薬や煎持ち、品質の問題があります)を少しというケースばかりでした。これというお茶に出会えず諦めていたところ、現地友人の紹介で白琳で何代も製茶を行っている方をご紹介いただき、訪問させていただきました。
こちらでも近年は白茶の製茶が主流となり、最近の白琳工夫紅茶でコレというものはなかったのですが、当主が保管している2013年のものを譲っていただくことができました。当時、人民代表大会で提供するために製茶したロットで、これ以上の白琳工夫紅茶はなかなか作れないと大切に保管していたそうです。 全く消えてしまうとは思いませんが、時代の流れでその製茶が下火になっています。私達がご紹介したいと思うような美味しい白琳工夫紅茶という紅茶をご紹介できるのは今回が最後になるかもしれません。ぜひ多くの方にお楽しみいただければと思います。 2013年春茶(品種・奇蘭) ※ ネット上での転売目的のお求めはご遠慮ください。当店の方で該当すると判断した場合はご注文をキャンセルさせていただく場合もございますので、ご了承ください。(セミナーや店舗、サロンなどでの頒布、販売などは今まで通り問題ございません。) |