日本ではあまり馴染みのない蒙頂石花ですが、その歴史は古く、中国の銘茶の中では最も古いお茶とも言われています。産地はその名の通り、四川省の蒙頂山とその周辺で、唐の玄宗皇帝から清代末までの皇帝献上茶でした。実は現地では蒙頂甘露と同じ位かそれ以上に馴染みのあるお茶で、お茶に関する歴史書などでは蒙頂甘露よりも高い評価を受けているお茶です。文化大革命などにより、一度その製法が途絶えてしまったお茶の1つですが近年になって復活しました。日本ではあまり名前が知られていませんが、四川省では蒙頂甘露よりも親しまれています。 この蒙頂石花は四川省雅安市蒙頂山主峰の標高1200m付近で栽培されている茶樹を2014年4月3日に摘み取り、製茶されています。 表面に艶のある若草色の茶葉で、爽やかな豆香が強く感じられます。扁平の美しい茶葉は、大きさも細かく揃っています。白毫がところどころに白く光るように確認できます。白毫というのは茶葉の先端についている芯芽のことで、紅茶ではシルバーチップなどと呼ばれる希少な芽の先端部分です。緑茶では一般的に白毫が多い方が良いとされ、この先端部分は甘さや柔らかさ、旨みなどを多く持っています。この蒙頂石花は希少なシルバーチップを使って作られています。 お茶の香りを楽しむためにガラス茶器(耐熱グラス・ポット)や蓋碗をお勧めします。現地では耐熱ガラスのグラスを使って翠の美しい茶葉を眺めながら楽しみます。 一般的に緑茶は低い湯温で楽しむとされていますが、この作り手の緑茶は非常に品質が高く、高温で淹れても雑味がありません。低温から高温までお好みの湯温で楽しむことができます。 飲み終わった後の茶殻も是非お楽しみください。中国茶では飲み終えた後の茶葉を鑑賞して楽しみます。翡翠のような、ふっくらと肥えた新芽で構成された茶葉がとても美しいお茶です。 ※ 缶入り装丁をご希望の場合はオプションでご指定ください。茶葉の量や形状などによってはお選びいただいた缶に入りきらない場合がございます。その場合は缶に入りきらない茶葉を別途袋装丁にてお届けいたします。装丁、缶の詳細はこちらをご確認ください。 ※ ギフト包装をご希望の場合は有料にて申し受けております。ご希望の場合はこちらからご注文ください。 |