雲南省西双版納のミャンマー国境近くの山岳地帯では昔からお茶作りが行われています。普洱茶で知られる西双版納の中でも最も古い歴史を持つ易武のお茶は清代の頃は貢茶として、また、茶馬古道の起点として知られています。 易武弯弓寨の2018年春茶(普洱生茶)です。原生林に育つ樹齢約350年と思われる茶樹から作られています。 普洱生茶用に良く鍛えられた蓄熱性の高い紫砂茶壷が最適です。普洱熟茶に使用している紫砂茶壺の使用はお勧めいたしません。香りや味わいが濁ってしまいます。また、蓋碗やティーポットなどでも美味しく淹れることができます。なるべく蓄熱性のある茶器を使用してください。 黒く艷やかな茶葉はこの普洱生茶の品質が高いことを示しています。元々の茶樹の質はもちろん、熟練した作り手による高品質な茶葉に仕上がっています。水色も素晴らしく、金色の透明度の高い、艷やかな茶水です。見事な花の香りをまとった蜜香、現地では蜜香蘭韻と称されるような香りで、滋味深く、調和の取れた奥行きのある味わいと合わせて楽しみことができます。茶園の茶樹ではなく、原生林に生きる古茶樹の味わいが楽しめます。 大変美味しくバランスの良いお茶でありながら、お手軽な価格でこの品質、美味しさを持つ普洱生茶は滅多に出会えません。この普洱生茶は中国で高名な普洱茶専門家である私の師が技術指導、鑑定を行っている関係で入手することができました。日常的にお楽しみいただける価格帯となっています。また普洱生茶を飲むのは初めてという方にもおすすめです。 普洱茶は時間の経過と共に表情を変えます。特に3年を経過した上質な普洱茶は深みを増し、お茶とは思えないほどに美味しく変化していきます。フレッシュな味わいと共に、時間の経過による変化もお楽しみいただければと思います。 2019年春製造 散茶 |