冰島といえば普洱茶に詳しい方はご存知のように大変上質な普洱茶が産出されることで知られる名産地の1つです。現在、普洱茶で最も高値をつけているのはこの冰島といっても過言ではないほど人気の高いお茶が作られています。 小戸赛は冰島茶区の中でも西半山と呼ばれる西側にある地域の中でもかなり奥地にあります。邦马大雪山の麓に位置し、茶祖と呼ばれる勐库大雪山野生古茶樹群生地から最も近い場所(数キロ)にあります。非常に辺鄙な場所で、実際に集落にたどり着くだけでも簡単ではない地域です。(最近は以前に比べて道が良くなってきてはいますが・・・)昔からアクセスの悪さもあり、小戸賽は冰島茶区の中でも取り残されたように外部からの影響を受けなかった場所です。戦乱や政治的な影響を受けずに茶樹が守られてきました。そのせいか、小戸賽のお茶は伝統的な普洱茶とも言われています。 小戸賽の普洱茶は賽冰岛と呼ばれます。今や有名な冰島老寨をはじめとする冰島五寨に匹敵する、あるいは超える美味しさ、香りの良さを持つとされているためです。好みはありますが、小戸賽の特徴でもある香り、甘みという点では冰島五寨を超えると言われるのも納得の素晴らしさです。 ただし、小戸賽と一口に言っても様々な環境、品質があります。 小戸賽茶区では大きく分けて紅土地と黒土地と呼ばれる場所があります。 もう1つは製茶技術の問題です。前述の通り、大変アクセスの悪い集落でもあることから、設備のある製茶場やその技術を持つ職人の確保が難しいという問題がありました。山の中で製茶を行うことは可能ですが、山の中では他の茶産地と同様に、製茶を行う夜中に雨が降ることも多く、その際の湿度や気温のコントロールが難しくなります。(製茶時の気温湿度の管理は品質に直結します)茶畑は山の中でも製茶は気候の安定した平地で確かな技術を持った職人が行うのが理想です。少し前まで車も通れず、現地で製茶をするしかなかったのですが、今はなんとか車も通れるようになり、勐庫鎮で製茶を行うことができるようになりました。製茶は私たちが信頼している職人さんに依頼しています。 小戸賽紅土地の普洱茶は今では非常に人気が高く、本物は入手すら難しい状態ですが、小戸賽に住む現地友人(拉祜族)の親戚に何年もかけてお願いしていました。今年は茶摘みから参加、製茶も立ち会って行いました。 30kgの鮮葉から毛茶(荒茶)が約3kg、最終的な製品茶は2.5kgでした。北京と日本でご紹介させていただきます。(北京では完売いたしました。) 圧倒的で清らかな花蜜香、力強くも優しく柔らかい滋味、氷砂糖に例えられるのが納得できるクリアな甘み、本当に素晴らしい普洱生茶になりました。煎をすすめていくと様々な表情を見せてくれます。水質、茶器、淹れ方でもいろいろな表情を楽しめます。 2024年春茶 1個7g(熟成状態によって前後します) ※ 普洱茶(後発酵)の特性上、重さが前後いたします。重量は参考値となります。ご了承ください。 ※ 滅多にはありませんが、茶葉の中に籾殻などの異物が混入している場合もございます。これは現地において完全手作業で作られたために起因するもので、品質に影響するものではございません。ご了承いただける方のみ、お求めいただけますようお願いいたします。 ※ 熟成をお考えの場合は麹菌の活性が影響するため、容量の多いパッケージの方がおすすめです。熟成がきれいに進みやすくなります。 ※ ネット上での転売目的のお求めはご遠慮ください。当店の方で該当すると判断した場合はご注文をキャンセルさせていただく場合もございますので、ご了承ください。(セミナーや店舗、サロンなどでの頒布、販売などは今まで通り問題ございません。) |