蔵茶 康磚(布袋)

10806.1

名称 藏茶 康砖(蔵茶 康磚)
産地 中国・四川省雅安市名山县(県)蒙山
種類 黒茶・後発酵茶
等級 特級
茶水の色 茶水の色:褐色
このお茶に適した茶器 ヤカン(煮茶法)・ティーポット・茶壷
標準的な湯温 100℃

蔵茶は四川省の雅安で作られる黒茶で、普洱茶などを含む黒茶の中では最も古い歴史を持ちます。
辺境の少数民族へと運ばれ消費される「辺茶」の1つであり、その名の通り、蔵茶はチベットへ運ばれ、消費されるお茶です。(チベットは西「蔵」といいます)

この蔵茶は海抜1200m以上の霧の多い山深い高地で栽培された茶樹を使用し、32工程もの作業を経て作られています。
無農薬認証は得ていませんが、標高が高く斜度のきつい斜面で栽培されているために無農薬栽培の茶樹を使用しています。
熟成には3~5年以上(基本的には5年)かけてじっくり熟成した後にようやく初めて出荷されます。長い年月とたくさんの人の手を経て作られるお茶です。

元々の消費地であるチベットではバター茶にして飲みます。
体を暖め、脂肪を燃焼する機能が強いことから、環境の厳しいチベットでは乳脂肪を同時に摂取しないと体の脂肪を分解しすぎてしまうそうです。
実際に中国では減肥、高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風・・・などの病気や解毒などの機能を持つ非常に体に良いお茶として知られています。プーアル熟茶よりも優しい蔵茶は毎日のお茶にも最適です。
麹菌による後発酵の効果でカフェイン含有量は殆どありません。製造元の雅安茶厂(茶廠)の話ではカフェインの存在を確認していないとのことです。体調、特に胃腸が優れないときにも刺激が少なく、妊娠中の方やお子様でも安心して楽しんでいただけます。

散茶の形式になっていて、チベット文字の書かれた布袋に入っています。この1つで半斤(約250g)です。布袋の中は素朴な黄色いわら半紙で茶葉を包んでいます。茶葉は独特の甘い香りがあり、全体的に艶があります。

「康磚」は摘み取った葉の全体を使用しています。金尖に比べると芽の使用比率は少なめになります。とはいえ、茶葉の成分を使って後発酵を行う蔵茶の製法においては芽の比率よりも茎やある程度成長した葉の方が重要です。この康磚の配合は非常に秀逸で、コストパフォーマンスから考えると蔵茶の中では一番のお勧めです。

蔵茶は高温で淹れていただくお茶です。そのため、保温、蓄熱性のあるポットをお使いいただくことをお勧めいたします。高温で長く抽出していても苦味や渋みがでることはありません。
この方法で淹れた蔵茶は香り高く、甘い花の香りを楽しむことができます。さっぱりした癖のない回甘の感じられる上品な味わいです。

本来、このお茶は今では珍しい煮茶法でいただくお茶になります。
ヤカンに蔵茶を入れ、1gあたり100CCの水を入れて弱火で10分程度煮出します。一度他の容器に煮出したお茶を移し、もう一度ヤカンに1回目と同じ分量の水を入れて、弱火で10分程度煮出します。1煎目、2煎目のお茶を合わせて(混ぜて)いただきます。
香ばしさも感じられる、褐色の透明度の高い、甘いお茶ができあがります。
蔵茶はどんなに煮出しても渋くなったりすることはありません。

中国蔵茶のお茶は甘い香りで味は非常に柔らかくて甘く、飲みやすく、癖のない甘茶のようです。通常の淹れ方で抽出した蔵茶は香り高く、品のある甘さが感じられます。煮茶法で煮出した場合は柔らかい甘みとごく弱い酸味、香ばしさがあって味が深くなります。

普洱茶(プーアル茶)のような癖がないため、ミルクを入れたミルクティーや蜂蜜などを入れて楽しむこともできます。
イチゴやリンゴ、オレンジなどのフルーツを入れたフルーツティーもとても美味しく楽しめます。紅茶などのフルーツティーと違って渋みがないためフルーツの味や香りを損なうこと無く楽しめます。その場合は抽出したお茶にフルーツを入れても、ガラスポットなどに茶葉とフルーツを入れて煮出してもどちらでもお楽しみいただけます。

温かいうちに楽しむのはもちろん、夏場などは常温に冷まして楽しむこともできます。プーアル茶などの他の黒茶と比べても軽く、癖が少ないため、食事と合わせてもお楽しみいただけます。

1袋約250g

※ 1袋250gとなっておりますが、発酵を進める黒茶の特性上、その重さが前後いたします。1袋の重量は参考値となります。ご了承ください。

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販売価格(税別)
¥4,850

( 税込¥5,238 )

在庫状態 : 在庫有り
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詳しい蔵茶の飲み方・保存方法(複数ご注文の場合でもお届け先1件につき1部となります)
数量
10806.1