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北京から武夷山へ

2013年08月11日 category : BLOG, お茶の旅 

北京西駅

6月に武夷岩茶の産地、福建省武夷山を訪問してきました。

丁度、この時期は武夷岩茶の最終焙煎工程がはじまった時期です。いつもお世話になっている武夷山岩茶研究所の方は春先からずっと武夷山で製茶を行なっていますが、他のスタッフの方も焙煎工程ではその出来上がりを確認するために武夷山へ向かいます。そのスタッフの方と北京で合流してから武夷山を目指しました。

北京から武夷山へは飛行機でも行くことができますが、私たちは寝台列車で向かいました。北京西駅から福建省福州行きの寝台列車で15時間、1763キロの大移動です。

中国のターミナル駅はとても大きいです。ちょっとした空港並の大きさで、セキュリティも厳しく、駅の中に入ることができるのは切符を持っている人のみ。荷物のセキュリティチェックと切符、身分証明書(外国人はパスポート)をチェックしてようやく駅の中に入ることができます。

北京西駅

広い駅の中、自分の乗車する列車の乗車口を探します。
見つけた福州行きの長距離列車の待合所はこんな状態になっていました。凄い人ですが、他の列車との共同待合所になっています。とはいえ、日本の列車よりもずっと1列車の車両の数が多いので、かなりの乗客が列車の発車を待っています。

おやつを食べる人、グループでトランプをはじめる人たち、中には修学旅行生と思われる団体も。列車を待つ人の間を縫うように折りたたみの椅子を売る人など、人々のパワーに圧倒されます。なかなか日本ではこういった光景は無いですよね。

北京西駅

時間がくると待合所のゲートが開いてホームへ移動します。
ホームは待合所のある場所よりもかなり低い位置にあるので、ホームへ降りるエスカレーターは高所恐怖症には少し怖い位の高低差です。日本にはまず無い設計で、北京西駅に限ったことではありませんが(上海などのターミナル駅も同様です)、先まで見渡せる視野の広さと長い列車が外国なんだなと実感させてくれます。

Z59

乗車した北京西駅から福建省福州まで走るZ59という列車です。

私たちは軟臥という日本で言うところのA寝台です。この列車では一番良い寝台席です。他にも硬臥(日本で言うB寝台)や硬座(寝台ベッド無しの座席のみ)もありました。
かつては価格の高い軟臥は敬遠されて硬座や硬臥の方が人気があると言われていましたが、最近は収入も向上してきて軟臥が一番人気があるのだそうです。

午後3時過ぎ、定刻の発車です。翌朝の6時過ぎに武夷山到着予定になっています。


猛暑が続いていますが、そんな暑さを乗り切る白茶がお勧めです。
白茶は去熱作用、体内の余分な熱を取り除いてくれると言われています。その上、美肌作用や抗酸化作用もあるとされていて、集中して飲んでいると、肌がモチモチになるだけでなく、脂浮きも収まってきたりも。
実は私たちもそこまで期待していなかったので驚きです。(薬ではありませんから・・・)

夜寝る前に野生白牡丹、昼間は雲南白茶をゴクゴクと飲んでいますが、このパターンが一番効果が実感できるような気がします。
(薬品ではありませんので効果の程は個人差があります。また、カフェインを含んでおりますので、就寝前の飲用は眠りにくくなることも考えられます。体調や体質を踏まえてお楽しみください。)

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政和 野生白牡丹

白茶がこんなに香り高くて美味しかったんだと、リピートされる方も多い白牡丹です。
驚くほどに美味しい白茶です。

この野生白牡丹は山中にある野生茶樹から作られています。この地で白茶を作り続けている作り手が自家用にと山中に入って摘み取り、製茶したものを分けていただきました。貴重で大変手間のかかるお茶であるため、一般には流通させていないものですが、この作り手さんとは長年の友人でもあり、当店にならと譲っていただきました。
無農薬はもちろん、肥料すら施されていない純粋な野生茶です。

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思芽 雲南白茶

この雲南白茶は雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2013年3月中旬に摘み取られました。無農薬栽培の茶樹から丁寧に摘み取り、製茶されています。ビロードのような白毫が非常に美しい茶葉です。
雲南大葉種の持つ深い甘さと、夏向きの爽やかな紅茶のような風味、プーアル生茶のようなミネラル感を持つ深みのある味わいです。

思芽に住む少数民族の作り手さんが丁寧に作った白茶です。
お求めやすいお値段でコストパフォーマンスも良く、ゴクゴク飲むのにお勧めです。

8月中にご注文いただいた方には、美味しい水出し・アイスティーの作り方をお付けしてお届けしています。(黒茶のみのご注文は除きます。ただし、黒茶の保管方法・飲み方をお付けしております。)