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武夷山 水簾洞茶区

2013年09月04日 category : BLOG, お茶の旅 

武夷山 水簾洞茶区

武夷山では茶畑の見学もさせていただきました。

さすが武夷山。いたるところが茶畑になっています。武夷山風景名勝区の中はこんな景色が広がっています。茶樹を植えることが出来る場所は全て茶畑にされているかような景色です。暫くの間、茶畑を眺めながら大きな岩山の間を歩いて行きます。

武夷山 水簾洞茶区

一番多く栽培されているのは、やはり水仙種のようです。肉桂も多く植えられています。
どれも農薬を使用していないので葉は虫食いだらけですが、実際に製茶で使用する部分は新たに伸びた新芽の部分のみなので、それ以外の部分の虫の被害は気にしないようです。実際、歩いていて手のひらサイズの大きな毛虫や日本ではあまり見かけないような大きな鮮やかな色合のトカゲなどにも遭遇しました。

水帘洞(水簾洞)

山間にちょっとした開けた空間が現れます。 水帘洞(水簾洞)です。
遥か上の方から水が落ちてくる滝になっています。その下にあるのは水帘寺(水簾寺)というお寺です。大きさが実感していただければ良いのですが、実際はそのお寺も山(滝)の途中にあります。あまりにも高低差がありすぎて写真に収まりきりません。

武夷山 水簾洞茶区

この水簾洞にも茶畑があり、日本ではあまり知られていませんが、この付近は上質な茶葉が産出される茶区として知られています。
一番多いのはここでも水仙ですが、他にも様々な品種が植えられていて、一般の観光客が立ち入らないように柵で区切っていたり、観光ルートである遊歩道から外れた細い山道を通って行った先にあります。


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流香澗 雀舌

武夷天心岩の岩壁に数本だけ生えている大紅袍母樹の1つに起源する岩茶です。
慧苑坑と同じく三坑両澗と呼ばれる茶区の1つ、流香澗で作られた雀舌です。
雀舌は正岩茶区、半岩茶区、外山茶区を問わず数多く作られている品種ですが、流香澗で育てられたこの岩茶はそれらと同じ雀舌とは思えないほどに品格を感じる落ち着いた華やかさを持つ岩茶です。

大陸だけでなく、台湾のお茶もお勧めです。

凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶

鈴茶堂がイチオシの作り手による凍頂烏龍茶です。
近年主流の焙煎の浅いタイプではなく伝統的な製法を守って作られた凍頂烏龍茶になります。

最近は本来の産地以外で作られたものなども多く流通していますが、この凍頂烏龍茶は代々、伝統的な製法を頑なに守って作り続けています。その味わいはまさに本来の凍頂烏龍茶そのものです。

この作り手の凍頂烏龍茶には実質的な賞味期限はありません。
非常に製茶技術と焙煎技術が高いため一般的な烏龍茶よりも水分量が少なく、年月を経ることで後熟成が進み、柔らかさや味の深みがどんどん増してきます。湿度と匂い移り、高温を避けて保存していただければ10年と長く楽しめるものです。

今回はその後熟成の違いも実感していただこうと思い、とてもお得なビンテージ・収穫時期違いのセットをご用意しました。2012年の春茶の在庫が少なくなっているため、数を多くご用意できませんでしたが、是非この機会にその味わいの違いを体験していただければと思います。どうぞ好みの味わいを見つけてください。

凍頂烏龍茶 テイスティングセット