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峨眉山と夹江天福观光茶园

2012年05月10日 category : BLOG, お茶の旅 

峨眉山
峨眉山

成都から日帰りで峨眉山へ行ってきました。
峨眉山は竹叶青(竹葉青)という名茶の産地でもあります。
少し距離のある場所のため、早朝に成都を出て向かいます。

目的地の峨眉山へ着く前にもう1つの目的地がありました。
私の中国茶の恩師から聞いていた夹江天福观光茶园(来江天福観光茶園)です。
これは日本ではあまり考えられないことですが、
成都から峨眉山へ向かう高速道路の途中にある
台湾系のお茶のチェーンストア、天福茗茶が経営する観光茶園付きサービスエリアです。

夹江天福观光茶园
夹江天福观光茶园サービスエリア

お茶屋さんが経営するサービスエリアだけにお茶の販売や茶葉加工品
お茶に関連する食べ物(茶葉蛋など)が販売されています。

このあたりの高速道路脇は全て茶畑になっています。
当然、このサービスエリアも茶畑と菜の花畑に囲まれてあります。

夹江天福观光茶园
お茶博物館

恩師から話に聞いていましたが、敷地内にはお茶博物館もあります。
この時は朝早かったために開館していませんでしたが、入場料も別途必要な本格的な博物館のようです。

夹江天福观光茶园
製茶工場

他にも見学可能な製茶工場もあります。

私たちが訪れた時は製茶ラインは稼働していませんでしたが、
建物の1階工場部分はガラス張りになっていて、外からラインの見学ができます。
とても衛生的な工場のようで、ここでは製品茶と研究用のお茶の製造を行なっているようでした。

夹江天福观光茶园
コテージ

博物館、製茶工場の後ろはちょっとした山になっています。

茶畑とその間にコテージがいくつか建っていて、宿泊も可能になっています。
どのコテージも綺麗に整備されているようです。

夹江天福观光茶园
茶畑

その山を超えると一面の茶畑が広がります。

すり鉢状になっている山の斜面は全てお茶が植えられていて
想像していた観光茶園のスケールを超えています・・・

エリアごとに異なる品種が植えられています。
観光茶園というだけあって、それぞれに品種名のプレートがあり、品種ごとの違いを比べることができました。

夹江天福观光茶园

緑茶の品種が多いのですが、台湾系のお茶屋さんらしく
中には金萱茶という台湾の青茶(烏龍茶)用の品種も植えられていました。
試験的に作っているのでしょうか?

夹江天福观光茶园
菜の花畑

ひと通り回ると軽く1時間以上はかかるほどに広い敷地です。
茶畑の山からは周囲の菜の花畑が見渡せて、とても綺麗でした。

峨眉山や楽山大仏に行く途中にあります。
お茶好きの方にはとてもお勧めのお茶処ならではのサービスエリアです。

サービスエリアを出た後は峨眉山へ。

峨眉山市内にはお茶畑などの景色は見られないのですが
竹葉青の有名な会社の大きな工場などがあったり、製茶機の販売店がいくつもあったりと
生産地に近いことが実感できる街並みになってきます。

峨眉山自体へは一般車の入山が禁止されているため、麓からバスに乗って登っていきます。
そのため、あまり綺麗な写真が撮れなかったのですが
標高1500mあたりの場所までは急傾斜の斜面に茶畑が広がっています。

峨眉山
峨眉山1000m付近の茶畑

隙間があれば茶樹を植えているといった感じの茶畑で
先程の観光茶園のように整列して植えられていることは殆どありません。

峨眉山では既に茶摘みが始まっていると聞いていましたが
標高が少し高くなった場所では気温も低く、茶摘みどころか芽も殆ど動いていないようでした。
標高2000m付近になると流石に茶畑もまばらとなり、積雪も見られます。
2200m付近は完全に雪で埋もれていました。このあたりは茶畑は無いようです。

峨眉山
金頂

雲の上にある峨眉山の頂上の1つ、金頂では青い空がとても綺麗でした。


紫砂茶玩 ウサギとコウモリ
紫砂茶玩 ウサギとコウモリ

手作りの紫砂茶玩です。
ウサギもコウモリも中国では演技の良い生き物とされています。

茶玩は茶宠(茶籠)とも呼ばれる、主に中国茶で使用する茶盤の上におくマスコットのような置物です。
紫砂で作られるものが多く、紫砂茶壷と同様にお茶の成分や香りを吸う性質があるため、茶玩にも育てる楽しみがあります。
洗茶をしたお湯や余ったお茶をかけて育てられた茶玩は深みのある色合いがでてきます。
中には良いお茶の香りがするものもあります。

紫砂茶玩 白菜
紫砂茶玩 白菜

丁寧に作られた白菜の茶玩です。
白菜は財産につながる縁起物です。中国語での白菜の呼び名が百財という言葉と同じになります。
白菜の上に乗っている、細やかな細工をされている小さな蛙とテントウムシも縁起物です。