近年主流の焙煎の浅いタイプではなく伝統的な製法を守って作られた凍頂烏龍茶です。12月上旬の摘み取りです。 今では冬片とも呼ばれてもおかしくないような時期のものですが、この作り手には「冬片」がなく、春と冬のみ、それぞれベストのタイミングで摘み取るだけという信念で伝統的な製法で凍頂烏龍茶を製造しています。 2012年は凍頂烏龍茶などの産地である南投県のあたりは気温がなかなか下がらず、11月上旬で標高の高い杉林渓がようやく冬茶の摘み取りに入れたという状況でした。11月中旬以降になってやっと凍頂でも冬茶の摘み取りが始まったという状況でしたが、まだこの作り手が納得する程の気温、茶樹の状態ではなく、一時は冬茶の製造を断念することも考えていましたが、12月に入ってから量は少ないものの納得できる品質の冬茶を作ることができました。 この凍頂烏龍茶は台湾中部、凍頂山に中国大陸からもたらされた茶樹を譲り受けた創始者を先祖に持つ歴史ある作り手によるものです。この作り手は今も伝統を守り、龍眼の炭を使った焙煎を施した伝統的な凍頂烏龍茶のみを作り続けています。台湾でも一般にはあまり知られていませんが、非常に技術の高い製茶を行う事でも知られている作り手です。 茶壷や蓋碗をお勧めします。マルチティーサーバーやティーポットでもとても美味しく楽しむことができます。 均整のとれた茶葉からは華やかな甘い香りと伝統的な龍眼の炭から引き出された火の心地よい香りが楽しめます。金色をした茶水は非常に艶やかで、濃厚な甘さと深みのある旨味、強い回甘を楽しむことができます。 十分に楽しんだ後は茶殻も鑑賞してみてください。中国茶では茶殻の形も楽しみます。大事に作られているのが伝わってくるような美しい茶葉をご確認いただけます。 この作り手の凍頂烏龍茶には実質的な賞味期限はありません。 ※ ビンテージ違いの凍頂烏龍茶もございます。後熟成の違いもぜひお試しください。 ※ 缶入り装丁をご希望の場合はオプションでご指定ください。茶葉の量や形状などによってはお選びいただいた缶に入りきらない場合がございます。その場合は缶に入りきらない茶葉を別途袋装丁にてお届けいたします。装丁、缶の詳細はこちらをご確認ください。 ※ ギフト包装をご希望の場合は有料にて申し受けております。ご希望の場合はこちらからご注文ください。 関連ブログ: |