名称 |
凍頂烏龍茶 2013年冬茶 |
産地 |
台湾・南投縣鹿谷鄉 |
種類 |
青茶 |
品種 |
青心烏龍 |
茶水の色 |
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このお茶に適した茶器 |
茶壷・蓋碗・マルチティーサーバー・ティーポット |
標準的な湯温 |
90~100℃ |
近年主流の焙煎の浅いタイプではなく伝統的な製法を守って作られた凍頂烏龍茶です。11月下旬、もう12月になろうかという月末時期の摘み取りです。
今では冬片とも呼ばれてもおかしくないような時期のものですが、この作り手には「冬片」がなく、春と冬のみ、それぞれベストのタイミングで摘み取るだけという信念で伝統的な製法で凍頂烏龍茶を製造しています。
元々「冬茶」や「冬片」の製茶時期は何月頃と決められるものではありませんでした。気温がしっかりと下がって、かつ、茶樹の状態を見て「冬茶」、更に下がって「冬片」といった、気温や気候によるものだったのですが、以前、標高が比較的低い凍頂でも雪が降るという異常気象に見舞われ冬茶の製造ができないということがありました。このような状況では茶農家や作り手の冬場の収入は全く無い状態になってしまい、それを避けるためか昔では秋茶と呼ばれるような状態のものでも冬茶や冬片として流通してしまうようになりました。今では以前のような冬茶や冬片はなかなか見つからないといった状況になっています。
凍頂烏龍茶の生産地、凍頂山に中国大陸からもたらされた茶樹を譲り受けた創始者を先祖に持つ歴史ある作り手によるものです。この作り手は今も伝統を守り、龍眼の炭を使った焙煎を施した伝統的な凍頂烏龍茶のみを作り続けています。台湾でも一般にはあまり知られていませんが、非常に技術の高い製茶を行う事でも知られている作り手です。
通常の凍頂烏龍茶と違い、茶摘からお茶ができるまでの期間は1ヶ月近くにもなります。茶葉を休ませながら焙煎を繰り返し、長く楽しめるものとなっています。焙煎期間は長いですが重焙煎という訳ではなく、焙煎の程度は中程度です。ここまで丁寧に製茶を続ける製作り手は今ではごく僅かとなってしまいました。
この作り手の凍頂烏龍茶の中でも上級品質のものは政財界でも珍重されているほどで、一般にはまず出回らないものとなっています。この凍頂烏龍茶はその作り手が普段の生活の中でも取り入れやすい価格帯のものをと、最上品質のものとは別に分けてくださったものです。
茶壷や蓋碗をお勧めします。マルチティーサーバーやティーポットでもとても美味しく楽しむことができます。
湯温は丸く包まれた茶葉を開かせ、香りを十分に引き出す目的でも、高めの湯温をお勧めします。
均整のとれた茶葉からは華やかな甘い香りと伝統的な龍眼の炭から引き出された火の心地よい香りが楽しめます。金色をした茶水は非常に艶やかで、濃厚な甘さと深みのある旨味、強い回甘を楽しむことができます。
煎持ちも良く、長くお楽しみいただけます。
十分に楽しんだ後は茶殻も鑑賞してみてください。中国茶では茶殻の形も楽しみます。大事に作られているのが伝わってくるような美しい茶葉をご確認いただけます。
この作り手の凍頂烏龍茶には実質的な賞味期限はありません。
非常に製茶技術と焙煎技術が高いため一般的な烏龍茶よりも水分量が少なく、年月を経ることで後熟成が進み、柔らかさや味の深みがどんどん増してきます。湿度と匂い移り、高温を避けて保存していただければ10年と長く楽しめるものです。
ぜひ長くお手元においていただき、後熟成による味や香りの変化もお楽しみいただければと思います。
※ ビンテージ違いの凍頂烏龍茶もございます。後熟成の違いもぜひお試しください。
凍頂烏龍茶 2012年春茶(完売しました)
凍頂烏龍茶 2012年冬茶
凍頂烏龍茶 2013年春茶
凍頂烏龍茶 2014年春茶
※ 缶入り装丁をご希望の場合はオプションでご指定ください。茶葉の量や形状などによってはお選びいただいた缶に入りきらない場合がございます。その場合は缶に入りきらない茶葉を別途袋装丁にてお届けいたします。装丁、缶の詳細はこちらをご確認ください。
※ ギフト包装をご希望の場合は有料にて申し受けております。ご希望の場合はこちらからご注文ください。
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